万博で盗まれたミャクミャク、悲しんだ女性が届けたのは… バルトパビリオンも感謝「世の中捨てたもんじゃない」「これ見た人、ラッキーかも」

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2025年05月17日 13:20  まいどなニュース

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「バルトパビリオン」の展示一部

「バルト館のミャクミャク誘拐されたんが 悲しくて。作ったバルーンをスタッフさんにお渡ししてきました。早速飾ってくださり嬉しいです。1日でも早くバルト館にミャクミャクが帰ってきますように!ほんまに返してほしい!」

【写真】盗まれた代わりに届けられたミャクミャク

大阪・関西万博(以降、万博で表記)の「 バルトパビリオン(以下バルト館)」(ラトビア共和国とリトアニア共和国の共同出展)の入り口付近に飾っていた万博公式キャラクター「ミャクミャク」のぬいぐるみが同館を訪れた女性2人組に盗まれました。

この件について、オーレリウス・ジーカス駐日リトアニア大使は、「ミャクミャクは突然消えてしまいました。皆さん、見つかったら教えてください」とXに動画とともに5月16日午前11時に投稿。その事実を知った人々からは怒りと悲しみのコメントが続出しています。

また、ある女性が取った行動に称賛の声が相次ぎ、「バルトパビリオン」のInstagramのストーリーでは英語で「とても愛らしいギフトを、そして、私たちの大切なミャクミャクが早く見つかるようにと願いの声もありがとう。私たちのバラビちゃんにとって、とっても大切な存在なんです」と感謝の声を伝えています。心温まるギフトを届けた女性にお話を聞きました。

「スタッフさんのことを思うと胸が痛くて」

長男が1970年開催の大阪万博を好きだったことから、今回の万博に興味を持ち、開幕前からすっかりハマってしまった関西在住の元・保育士Mさん。通期パスを購入し、既に15回足を運んでいます。

大好きなパビリオンのひとつで、これまで4回訪れたバルト館の「ミャクミャク」が盗まれたことを知った時は、怒りが湧き上がりました。

「2人組の女性が、ミャクミャクを盗む動画を見て、“はあー??”と声が出ました。今すぐ、ミャクミャクを返して欲しい、謝罪して欲しい」と思ったそうです。同時に「スタッフさんたちも、バラビちゃん(バルト館の公式キャラクター)も悲しんでる」ことに胸を痛めました。

そして、「バルーンアートで作ったミャクミャクをバラビちゃんのそばに置いてあげれないかな。そうだ!作って、バルト館に届けよう」と思いついたのです。

10年の保育士歴を活かし、遊び屋さん【保育士系エンターテイナー】として、子ども会や保育園、幼稚園などで出張イベントの活動を展開しており、バルーンアートはお手のもの。これまでにも、ミャクミャクのバルーンアートは制作していました。すぐにミャクミャクを作り、バルト館へ。投稿を見た5月16日に、バルーンアート・ミャクミャクを手渡すと、スタッフは大変喜んでくれたそうです。

「余計なことをしたかなとも思ったりしましたが……。 風船は萎んだら 捨ててくれたらいいし、と思って渡してきました」

そのことを明かすSNSには、「バルーンミャクミャク、凄く可愛い。これ見れた人ラッキー」「あの件のカメラ映像見てめちゃくちゃ気分悪かったので自分も嬉しい」「こんなに優しい人もいるんだ…世の中捨てたもんじゃないな」とのコメントが届きました。

バルーンアート・ミャクミャクは、早速、バルト館の入り口に置かれ、来場者をお出迎えしました。

「いちばん良いのは、本来バルト館の前で来場者を出迎えてくれたミャクミャクが帰ってくることだと思います。1日でも早く、ミャクミャクがバルト館に帰って来れることを願っています。私にできることはバルト館にたくさん通うことです。通期パス組なので、バラビちゃんに会いに行く」と決意を新たにしました。 

また、「海外旅行に家族みんなで行く余力は我が家にないので、せめて万博に連れて行くことで海外の文化に触れ、最先端の技術を一緒に楽しみたい。日本の衛生基準で海外のご馳走を食べられるのも万博ならでは。私は各国のコーヒーを飲むって決めています。100回は行きたいです」。

ほかにも「バルト館」に知らない間にミャクミャクのぬいぐるみを置いていったというXでの投稿もあり、寝そべっているポーズから見ると、会場で人気を集める「ミャクミャクぬいぐるみくじ」(1回2200円)で入手したものかと思われます。しかも、5月17日時点で増えていっている模様。

たくさんの人々が心を痛めた事件とあって、一刻も早く戻ってくることを願うばかりです。

「バルトパビリオン」は、バルト地域の自然、人類、技術との関係性が伝わってくる展示に。植物のインスタレーションの美しさでも話題になっており、タッチパネルで操作すると実際に植樹されるという試みも。メールアドレス・名前をフォームに登録すれば、公式認定証の受け取り、木が植えられた際の通知が届くという素敵な取り組みが行われています。

(まいどなニュース/Lmaga.jpニュース特約・宮前 晶子)

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