今季初優勝を飾ったVANTELIN TEAM TOM’Sの坪井翔/
2025スーパーフォーミュラ第5戦オートポリス 2025年の全日本スーパーフォーミュラ選手権第5戦が大分県のオートポリスで行われ、予選5番手からスタートした坪井翔(VANTELIN TEAM TOM'S)が同時ピットインした野尻智紀(TEAM MUGEN)とのアウトラップ勝負に競り勝ち、今季初優勝を飾った。2位は野尻、3位には山下健太(KONDO RACING)が入った。
14時42分にフォーメーションラップが始まり、全車がグリッドに着くと41周の決勝レースがスタート。ポールシッターの野尻は順当なスタートを切るが、その後方から抜群の蹴り出しで大きくポジションアップに成功したのが坪井と岩佐歩夢(TEAM MUGEN)だ。それぞれ2番手、3番手に上がり、フロントロースタートの山下はアウト側にはじかれる形で4番手にドロップする。また、大きく順位を下げたのは、イゴール・オオムラ・フラガ(PONOS NAKAJIMA RACING)とサッシャ・フェネストラズ(VANTELIN TEAM TOM'S)。2台は早めのピットイン戦略を採り、2周目を終えたところでタイヤ交換に向かった。
3周目を終えたところでピットに向かったのは牧野任祐(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)と大嶋和也(docomo business ROOKIE)。2台はフラガとフェネストラズの前でコースに復帰するが、すでにアウトラップを終えてタイヤが温まっていたフラガが大嶋をとらえてポジションアップした。続く4周目には小林可夢偉(Kids com Team KCMG)と三宅淳詞(ThreeBond Racing)がピットイン。可夢偉は牧野の前でコースに戻るも、ダブルヘアピンの2つ目で牧野がアウト側からオーバーテイクし、タイヤ交換を終えたグループでのトップを取り戻した。
その後、8周を終えて福住仁嶺(Kids com Team KCMG)がタイヤ交換に向かい、牧野の前でコースに復帰。後ろからは接近戦を展開しながら牧野と可夢偉が迫ってくる。9周目の1コーナーで、牧野がややワイドに膨らんだところを可夢偉がインから切り込んでオーバーテイクする。しかし、牧野もクロスラインを取って3コーナーで可夢偉の前に出ると、そのまま福住にも襲い掛かった。4コーナーで福住をとらえ、タイヤ交換組の中で1番手をキープした。
以下、阪口、牧野というトップ6に。ポイントリーダーでオートポリスラウンドを迎えていた太田格之進(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)は13位フィニッシュでノーポイントに終わり、牧野が4ポイント上回ってチャンピオンシップリーダーに躍り出た。ランキング3位には今回の優勝で20ポイントを加算した坪井が入り、岩佐は選手権4位となっている。