米Googleは、5月20日(現地時間)に開催した「Google I/O 2025」の基調講演にて、スマートグラスとヘッドセット向けの新プラットフォーム「Android XR」と「Gemini」の連携機能を発表した。また、ヘッドセットやメガネ型デバイスに、生成AI「Gemini」を搭載するデモとして、メガネ型デバイスの試作機を披露した。
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Android XRは様々なXRデバイスをサポートするプラットフォームで、2024年12月にGoogleが発表したもの。Geminiと連携することでユーザーと同じ視点から状況を理解し、ハンズフリーでサポートする機能を提供する。Android XRはまず、ヘッドセットに搭載される見込みで、韓国Samsung製の「Project Moohan」というコードネームの最初のヘッドセットデバイスが2025年に発売予定だ。
続けて、Android XR搭載スマートグラスにも言及。「10年以上にわたって開発を続けてきた」と、2012年にお披露目された「Google Glass」(2015年に販売中止)に触れつつ、Android XR Glassesでは、カメラ、マイク、スピーカーを内蔵し、スマートフォンと連携してユーザーが見ている状況を理解するという。また、オプションのレンズ内ディスプレイにより、必要な情報をユーザーのみに表示する機能を持つ。
基調講演では「Android XR Glassesの早期デモを見たい人はいますか?」という問い掛けとともに、スマートグラスのプロトタイプを披露。メッセージ送信、予定管理、ナビゲーション、写真撮影などの機能をデモンストレーションした。無線通信を使う関係上、人の多いGoogle I/Oの会場でのデモは途中うまく動作しない場面もあったものの、リアルタイム翻訳機能も披露し、会話をスマートグラスのディスプレイ上に「現実世界の字幕」として表示する機能を紹介していた。
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同社では、スマートグラスを実用化するために、Gentle MonsterやWarby Parkerなどのアイウェアブランドと提携し、スタイリッシュなスマートグラスの開発を進めている。また、Samsungとのパートナーシップを強化し、ヘッドセットだけでなくAndroid XR搭載スマートグラスの共同開発も行っている。
Googleは開発者向けに、25年後半からこのプラットフォームでの開発を開始できるよう準備を進めているという。
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