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セブン-イレブン・ジャパンは、クラフトビール大手のヤッホーブルーイング(長野県軽井沢町)と共同開発したビール「有頂天エイリアンズ」(349.8円)を発売した。5月21日から首都圏および長野県、山梨県のセブン約7500店舗で先行発売し、6月11日から全国で順次発売する。
キリンHDによると、日本で消費されるビールのうち95%はラガービールだが、新商品は「ヘイジーIPA」を採用。ラガービールが「苦味が強く穏やかな香り」なのに対し、ヘイジーIPAは「濁ってまろやか」「トロピカルな香り」が特徴だ。
ヤッホーブルーイングによると、米国ではヘイジーIPAの市場シェアが5年間で4.7倍に拡大しており、日本でもクラフトビールファンを中心に人気が高まっているという。2024年12月に実施したテスト販売では、想定より1カ月早く完売した。
セブンは、現在のビール市場の主な顧客は「週1回以上飲酒する」層だと分析している。今回開発されたクラフトビールは、従来の顧客層とは異なる「月1回以上飲酒する」「きっかけがあれば飲む」といった潜在層をターゲットにした。
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クラフトビールは、新規客層を獲得しやすい傾向がある。セブンの調べによると、既存ビールブランドでは、購入者のうち過去3カ月ビールを購入していない顧客が13.4%だったのに対し、クラフトビールは30.8%だった。
また、レギュラービールはおつまみと一緒に購入されやすいのに対し、クラフトビールはチャーハン、サラダ、コロッケなどの食事とともに購入される傾向があり、客単価が高いという。
ヤッホーブルーイングは、小売最大手のセブンとの共同開発で、クラフトビールの販路拡大を図る。ラガービールとは異なる味わいで“売り場のワクワク感”を提供する。
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