神奈川県鎌倉市の鶴岡八幡宮に続く参道「段葛(だんかずら)」で、満開を迎えた桜並木=4月8日 日本政府観光局が21日発表した4月の訪日外国人数(推計値)は、前年同月比28.5%増の390万8900人となった。単月として過去最高だった1月(378万1629人)を大きく上回り、初めて390万人を超えた。
日本各地が桜の開花時期を迎え、訪日需要が急増。イースター休暇と重なったこともあり、中国や香港、米国、オーストラリアを中心とした旅行客が全体を押し上げた。
国・地域別で最も多かったのは中国で、43.4%増の76万5100人。次いで韓国が9.1%増の72万1600人、台湾が16.9%増の53万7600人、米国が43.1%増の32万7500人で続いた。
特に中国からの訪日客が大幅に増えており、秡川直也観光庁長官は記者会見で「中国国内での堅調な訪日需要や、航空便の増便などが好調な理由ではないか」と述べた。