トヨタ自動車の豊田章男会長=10日、東京都千代田区 トヨタ自動車が12日開いた定時株主総会で、豊田章男会長の取締役選任案に対する賛成率は96.72%と、前年の71.93%から約25ポイント上昇したことが13日分かった。トヨタが関東財務局に提出した臨時報告書で判明した。賛成率が90%を超えたのは3年ぶり。
同議案を巡っては昨年、米議決権行使助言大手グラスルイスがトヨタグループで国の認証制度に絡む不正が相次いだことを受け、反対を推奨していたが、今年は賛成に転じていた。トヨタは「グループ、自動車産業、日本の未来のための行動を加速し続けている」として、豊田氏を取締役候補者としていた。