エイシンプレストンの復活 海外G1制覇につなげた米子S

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2025年06月19日 07:30  netkeiba

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GIを4勝したエイシンプレストン(撮影:下野雄規)
 今年から重賞となった米子ステークスだが、オープン特別としては四半世紀の歴史がある。そして過去の勝ち馬のうち、唯一GIを制した実績があるのがエイシンプレストンだ。長い不振から抜け出して勝利を収め、後の海外G1制覇につなげた24年前の一戦を振り返る。

 エイシンプレストンは父Green Dancer、母Warranty Applied、母の父Monteverdiの血統の米国産馬。北橋修二厩舎に所属し、全32戦で福永祐一騎手が手綱を取った。2歳時(旧3歳時)に朝日杯3歳Sを制覇。3歳春にはアーリントンC、ニュージーランドT4歳Sとタイトルを重ねたものの、NHKマイルCを前に骨折が判明し、歯車が狂ってしまった。秋に復帰して以降は8連敗。ダービー卿CTで2着に健闘したとはいえ、3歳春までの輝きは取り戻せずにいた。そこで陣営は重賞ではなく、オープン特別への参戦を決断。トップハンデの57kgを受け入れ、米子Sに駒を進めたのだった。

 唯一のGIウイナーでありながら、メイショウキオウに続く2番人気に甘んじたエイシンプレストンだが、レースでは主役を譲らなかった。道中は中団後ろだったが、直線に向くとグイグイ加速。終わってみれば2着のトッププロテクターに1馬身1/4差の完勝で、1年2カ月ぶりの勝利を手にした。

 この勝利でエイシンプレストンは上昇気流に乗る。続く北九州記念も制し、4つ目の重賞タイトルを獲得。年末には香G1・香港マイルで海外G1ウイナーの仲間入りを果たした。その後もGI戦線で好勝負を繰り返し、02年と03年の香G1・クイーンエリザベスII世Cを連覇。若き日の福永祐一騎手を代表する名馬に上り詰めたのだった。

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