画家として活動する10歳の男の子が、以前描いたマリリン・モンローの絵の制作風景をInstagramで公開しました。息をのむほど美しい仕上がりが注目を集め、動画の再生数は記事執筆時点で653万回を突破し、12万件を超える“いいね!”が寄せられています。
絵を描いたのは、2015年2月生まれで現在10歳、自閉スペクトラム症の男の子・中西 翔哉くん(@sho_n.212)です。5歳のころからから絵筆を握っていたという翔哉くんは、8歳のときに川田画廊と日本最年少で専属契約を交わし、9歳からプロの画家として活動しています。
マリリン・モンローの絵の制作風景が投稿されたのは、翔哉くんの父「レインボーパパ」さんのInstagramアカウント(@ken_09280227)。「去年の個展で展示したマリリンモンロー」「ほぼ描きあげていましたが、見てくださいね」と添えて、キャンバスに向かう翔哉くんの姿を公開しました。
黒い背景によく映える美しいブロンドヘアと真っ赤なリップ、そしてふわりとひるがえるワンピース。描いているのは、映画「七年目の浮気」のマリリン・モンローのワンシーンです。スカートが風でふんわりと膨らむ様子を繊細に表現しており、まるでキャンバスから風が吹いているように感じられるほどリアルな仕上がりに見入ってしまいます。
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細い筆や指を使ってていねいに絵の具を重ね、陰影や服のシワを表現する翔哉くん。大人顔負けの筆さばきですが、完成間近の作品を持つときには、あどけなくてかわいらしい“男の子”の笑顔を見せてくれました。ギャップがすごい……!
その後、完成した絵には背景に赤いリップマークがちりばめられました。このマークも翔哉くんが消しゴムを掘ってハンコを作り、散らしたとのこと。世界を魅了したマリリン・モンローの魅力を存分に表現しただけでなく、オシャレで遊び心が感じられる、すてきな作品に仕上がっています。
動画のコメント欄には、「素晴らしいです!将来が楽しみです!」「センス良すぎる」「ホントに前前前世くらいからずっと絵を描き続けて来たのかなと思うくらい凄いですね…!」「もしかして人生9週目を9歳って言ってる?」「凄すぎて鳥肌です」と驚きや称賛の声が寄せられました。
また、翔哉くんの活躍を応援するレインボーパパさんにも「息子さんの好きなこと、そしてその才能を伸ばすことが出来る環境づくりをされている親御さん、とても素敵」と温かい声が届いています。
翔哉くんは、この他にもカラフルな色合いの馬や、肖像画のオマージュ作品、今にも動き出しそうなバッファローの絵など、不思議な魅力を感じる作品を次々に生み出しています。2025年8月20日から26日には、大丸心斎橋店本館8階 Artglorieux(アールグロリュー)GALLERY OF OSAKAで個展を開催予定とのこと。翔哉くんの絵を直接見てみたいという人は、足を運んでみてはいかがでしょうか。
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画像提供:中西翔哉(@sho_n.212)さん、レインボーパパ(@ken_09280227)さん
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