いよいよ夏本番が近づいている。さまざまなアクティビティーが楽しめるアウトドア好きにはたまらない季節だが、昔も今もキャンプとバーベキューは根強い人気を誇っている。
どちらも楽しいものだが、いかんせん必要な荷物が多い。バーベキューだけなら、コンロと食材、そしてテーブルとチェア程度だが、キャンプではさらにテントや寝袋も必要だ。しかも、得てしてキャンプ場やバーベキューの調理場は、駐車場から離れていることが多い。重い荷物を抱えて何往復もするのは意外と大変である。
そこでオススメしたいのが、5月9日に発売されたサンワダイレクトの「キャリーカート & アウトドア テーブル 100-TRL002BG」(以下、100-TRL002BG)だ。
●キャリーカートからテーブルに変身!
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100-TRL002BGは、移動時にはキャリーカート、キャンプ場などではアウトドアテーブルへと変形する2WAY仕様のアウトドアアイテムだ。価格はサンワダイレクトで1万9800円となっている。
台車部分は100kgの耐荷重があり、直径14cmという大きなホイールを4つ備えているのでスムーズに移動できる。ハンドル側のホイールは回転するので方向転換しやすく、坂道や休憩時、また台車から離れる場合などに動き出さないようにするための安全ストッパーもついている。
同社製の「折りたたみコンテナ」であれば、100-TRL002BGが搭載するサイドロックやスタッキングホールのおかげで、ずり落ちなどを防いで安心して荷物を移動させられる。
アウトドアテーブルの状態では、約85.8(幅)×57.3(奥行き)cmの天板を備えているので皿や食材をたくさん並べられる。500mlペットボトルを収められるドリンクホルダーが付属し、天板の4つの角、いずれかに取り付けられる。これなら不意に手や腕を引っかけてドリンクをこぼしてしまうということはないし、テーブル全体を広く使うことができる。
テーブル中央にはパラソルを挿しておくための穴がある。日差しのきつい日などには重宝するだろう。
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高さは50〜60cmの間で17段階の調整が可能だ。4本の脚を別々の長さに調整してロックするタイプなので、自然の中では当たり前にある凹凸や傾斜のある地面などでも、天板の水平を保てる。
収納状態からキャリーカートとして使う場合は、まず各ホイールを本体から取り外して、ホイールの差込口に差し込む。この際、車輪ロックボタンを押しながら差し込むと力をかけずに作業できる。
その後、本体を表に返してから、ハンドルロックボタンを押しながらハンドルを最後まで引いて伸ばし、起こすだけだ。
キャリーカートからアウトドアテーブルへ変形させるには、先ほどの手順を逆に行い、収納状態に戻す。
天板の裏側にテーブルの脚が格納されているので、フレームロックを左右いずれかに、雑巾を絞るようにひねりながら外側へ起こす。これで脚が4本開いた状態になる。
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高さを変える場合は、それぞれの脚ロックを解除してから伸ばす。地面が水平の場合は、伸ばすときの“カチカチカチ…”という音を数えておくとすべての足を同じ長さに調整できるだろう。
あとは本体を表に返して使うだけだ。
収納状態での高さは約10cmなので、壁と家具の隙間などに入れておけるだろう。自動車の荷台に入れておいてもじゃまにならないサイズ感だ。
ハンドルがついているので、両手を使わずに持ち運べるのも良い。
●アウトドアレジャーにもワーケーションにも便利そう
実際に、キャリーカート状態にして緩やかな上り坂を引いて歩いてみたのだが、軽い力で引いていけると感じた。さすがにMaxの100kgの荷物を載せられなかったが、約10.4kgある本体の上に、いつもの仕事道具を収めた重量7.2kgのバックパック、アウトドア用チェア3.6kg、合計約21.2kgを引いていても、大変さを感じることはなかった。
引いている最中に、カートから離れなければならない場面などでは、安全ストッパーが役立った。通常のキャリーカートのように、足で操作できるのがありがたい。
アウトドアテーブルとしても短い時間だが使ってみた。
個人的に最も良いと感じたのは、50〜60cmの間で、17段階という自由度で高さを変えられることだ。というのも、お宅によって所有しているアウトドアチェアがまちまちだからだ。
例えば、筆者宅にはSnow Peakの「ローチェア30」というアウトドアチェアがあり、その名の通り、座面高さが30cmである。しかし同じSnow Peakでも「FDベンチ」は36cm、「Take!チェア」は46cmだ。それら全てに対応できるのが、この100-TRL002BGの良さなのだ。
拭くだけで清潔さを保てること、ドリンクが天板を占有しないことも、本製品のメリットだと感じた。少なくとも、カップホルダーがあるので、腕が当たったくらいではドリンクが倒れることはなさそうである。これで、砂糖の入ったコーヒーを安心して飲める。
100-TRL002BGは、アウトドアはもちろん、ワーケーションにも役立つだろう。昼間は自然の中で食事を楽しみ、夜間は自動車の荷台内に展開して作業スペースを作ることができる。
その他、同人誌即売会やフリーマーケットなどでは、売り物を運んだり、展示したりするのにも使えそうだ。もっとも、主催者側がテーブルを用意していない場合に限るのだが。
キャンプなどのアウトドアを楽しむ人、キャンピングカーを買うほどの余裕はなくてもインカーワークを試したい人、フリーマーケットへの出品を定期的に行っている人などであれば、きっと便利に使えることだろう。個人的には、ベランピング用テーブルとして常用したいなぁと思うのであった。
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