あずきバーなどを製造している井村屋は、ホームメイドパイなどを提供するレストラン「アンナミラーズ」を12月上旬に、3年ぶりに出店する。
アンナミラーズは、「ペンシルベニア・ダッチ」と呼ばれる米国東部・ペンシルベニアに住む人々の素朴な家庭料理をベースに展開。日本ではアメリカンフードとホームメイドパイを楽しめるレストランとして営業していた。
1973年に東京・青山に1号店を開店。当時、日本でマクドナルドやケンタッキーフライドチキンなど海外からやって来た店が増えていたこともあって、同社は和菓子以外のジャンルでなにかできないかと考えていた。当時の井村二郎社長が現地に足を運んだところ、たまたま出会ったのがアンナミラーズだった。
関東で店舗を増やしていき、ピーク時には25店舗を展開していたが、2012年に横浜ランドマークタワー店が閉店してからは、高輪店(東京都港区)のみとなっていた。
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品川駅再開発に伴う移転要請を受け、2022年8月31日に国内最後の店舗である高輪店を閉店した。高輪店の閉店を発表したところ、オンラインショップに注目が殺到し、一時的に機能しなくなってしまった。その後も注文が多くて生産が追いつかない日が続いたため、生産体制を見直したが、それでも連日売り切れになるほど人気が続いていた。
その後もオンラインショップでパイなどを販売しながら、不定期で催事(ポップアップショップ)に出店していた。JRの高円寺駅と川口駅などの改札外で販売したところ、こちらも完売が続いていた。
高輪店閉店以降、多くの利用客から店舗再開を望む声があったという。検討した結果、1号店を出したゆかりの地であり、ボールパーク構想・神宮外苑地区再開発で注目される東京都港区南青山に新規出店する。
●新店舗は「出来立て」「ライブ感」を重視
アンナミラーズでは「High Quality(高品質)」「Smile&Hospitality Service (笑顔で利用客を迎えるおもてなしのサービス)」「Cleanliness&Atmosphere(清潔で利用客の居心地の良い雰囲気作り)」の基本コンセプトを軸に、スクラッチ・メイドのアメリカンパイやフードメニューを店内調理することで「出来立て」「ライブ感」を重視して提供する。
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また、特色あるコスチュームによるサービスなどは継続しながら、再開発の進む神宮外苑地区のロケーションを考慮し、多用途のテークアウト需要に応える店舗レイアウトとする。
客席数は約30席。営業時間は午前9〜午後9時。
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