港浩一氏 (C)ORICON NewS inc. フジテレビは、7月6日に『検証 フジテレビ問題〜反省と再生・改革〜』(前10:00〜11:45)を放送。1月17日に行われた「カメラなし会見」について、元社長の港浩一氏が振り返った。
【写真】3000人超が出席した株主総会の様子 1月14日に、港氏のもとに一連の騒動を受けて「95億円減収の可能性がある」との報告が寄せられた。翌15日には、週刊誌が続報として、元編成局長のB氏をめぐる新たな疑惑を伝えることが明らかになり、21日に会見を行うことが模索された。その後、早期の対応を求める声が社内からあがり、コンプライアンス室長に「記者会見が17日に前倒しになる」と連絡が入った。
もともと月末に行われる定例社長会見の前倒しという点から、テレビカメラを入れない会見を行うことになったが、社内の一部から反対の声があがった。ところが「テレビカメラを入れると、Aさんに悪影響を与える恐れがある」という意向で、カメラなし会見に踏み切った。
港氏は「紙芝居みたいに言われていましたけど、こうなった時に、これはちょっと判断ミスをしてしまったなというふうに思いました」と反省の弁を述べた。VTRを見ていた石戸諭氏は「問題は2つある。1点目は、フジテレビはコンテンツメーカーではあるんですけど、他方で報道機関でもあるんです。こうした問題があった時に『オープンにしてください』と、常に要求している。それで『定例会見の延長だから、カメラは入れない』というのは、どう考えても理屈としてはおかしい。2点目、こうした判断について、Aさんへの悪影響、人権を守るとかいったものが、表向きの理由として使われている」と厳しく指摘した。
【出演者】
宮司愛海(フジテレビアナウンサー)
木村拓也(フジテレビアナウンサー)
清水賢治(株式会社フジテレビジョン代表取締役社長)
【ゲスト】
石戸諭(ノンフィクションライター)
矢守亜夕美(オウルズコンサルティンググループ執行役員)