サウジアラビアRC2025に出走予定のチュウワカーネギー(今年6月撮影、ユーザー提供:MR.Gさん) サウジアラビアロイヤルカップ(2歳・GIII・芝1600m)はモーリス産駒から目が離せない。その成績は【1-2-1-3】の勝率14%、複勝率57%。出走があった4回のうち3回で馬券に絡んでいる。何より特筆すべきは2頭出しだった昨年で、アルテヴェローチェ(2番人気)→タイセイカレント(4番人気)でワンツーフィニッシュ。安田記念を制した父譲りの東京マイル巧者ぶりを見せつけているのだ。
今年も豪華2頭出しで挑む。まずはこの世代のJRAにおける勝ち上がり第一号となったチュウワカーネギー(牡2、栗東・大久保龍志厩舎)だ。そのデビュー戦は好発からハナに立ち、上がりをまとめての完勝。レースぶりを見る限り、控える形になっても問題なさそうだ。筋肉量豊富なマイラー体型で見栄えがする馬。デビュー2連勝でタイトルをつかみ取り、マイル路線の主役に名乗りを上げるか。
もう1頭のゾロアストロ(牡2、美浦・宮田敬介厩舎)も五分の評価が必要だ。6月東京の新馬は2着に敗れたものの、7月新潟の未勝利で初勝利。それも番手から上がり3Fを32秒9でまとめ、後に札幌2歳Sで2着となるジーネキングに2馬身半差の圧勝だった。既に重賞級のポテンシャルは証明済みともいえるだけに、好勝負は必至だろう。
昨年に続くモーリス丼となるのか。可能性に溢れた2頭の走りに期待したい。