シグナテック、ル・マンまでに将来のプログラムを固めたい考え。代表はBYDとの交渉を否定

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2026年05月13日 18:00  AUTOSPORT web

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スパ・フランコルシャンを走る36号車アルピーヌA424(アルピーヌ・エンデュランス・チーム) 2026年WEC第2戦
 シグナテックのチーム代表であるフィリップ・シノーは、来月のル・マン24時間レースまでにチームの将来を確かなものにし、ドライバーやクルーを維持してWEC世界耐久選手権への継続的な参戦を実現したいと考えている。

 このフランスのチームは、2013年からアルピーヌと提携しており、その後ルノー傘下の同ブランドがシノーのチームの49%の株式を取得したが、アルピーヌが今シーズン限りでWECハイパーカー・クラスから撤退するというニュースを受け、不透明の未来に直面している。

 ドイツメディアの報道では、中国の自動車大手BYDが世界選手権への参戦を目的にシグナテックとアルピーヌのスポーツカー資産を買収する可能性が取り沙汰されていたが、シノーはSportscar365に対し、BYDとは何の話し合いもしていないことを明らかにした。

 しかし同氏は、進行中のハイパーカー・プログラム以外では、チームの将来を保証することが「主な懸念事項」であると述べた。先週末のスパ・フランコルシャン6時間レースで、シノーはSportscar365に次のように語った。「現時点では多くのうわさがあるが、正直なところ、それらはまだうわさの域を出ないものだ」

「BYDなどのことが話題になっている。だが、私はBYDの人間とは誰ひとり会ったことがない」

「私の主な仕事は、我々が優れたパフォーマンスを発揮し、良い仕事ができることを皆に証明することだ。現在、我々は青いチーム(アルピーヌ)の一員だが、まだこのチームでやるべきことがたくさんある。その後については、追々わかることだ」

「チームの最大の価値は、パフォーマンスのレベルと結果にある」

 シノーは、これまでのところ、プログラムの売却の可能性について、他のOEMや団体との「本格的な話し合い」は行われていないと述べた。このプログラムは、WECへの参戦を検討しているブランドに対し、レースで勝利可能な即戦力のソリューションを提供するものだ。

 Sportscar365の取材によれば、オレカ製シャシーのLMDh車両や、フランスのヴィリー=シャティヨンにあるアルピーヌ/ルノーの長年のエンジン施設を含むパッケージ全体が、一括で提供されているとのことだ。

「もし、誰かが私と直接話したいのであれば、私の電話番号を彼らに教えてほしい」とシノーは言った。「喜んで話をさせてもらうよ」

「確かに、このシリーズは中国のブランドを求めている。我々のプロジェクトの周りには親切な人々がたくさんいて、誰もが我々の存続を望んでくれている」

「もちろん、それは我々にとって素晴らしいことであり、深く感動している。しかし、今は結果を出す時だ。はっきり言えば、アルピーヌやヴィリー=シャティヨンのサポートも得ながら、そのうちのいくつかに連絡を取っているところだ。なぜなら、それは共通の未来だからだ」

「我々は今、彼らに連絡を取り始め、ル・マンで皆さんに報告できるような何かを得るために動き出すところだ」

 シノーは、来季2027年に向けて体制の大部分を維持するためには、来月までに解決策を用意しておく必要があるだろうと述べた。1年間の休止という話が出れば、ほぼ確実にスタッフやドライバーが他のプログラムへと去ってしまう、と考えているためだ。

 将来を確保するための期限について、彼は次のように述べた。「それを言うのは難しい。確かにル・マンはある。ル・マンの後、もし確かなものが何もなければ、将来を考えるのは私にとってよりストレスになるだろう」

「しかし、これまでのところ本格的な話し合いはなく、和やかな話し合いにとどまっている。今はプロジェクトに深く掘り下げ、2027年を見据えた検討を始める時だ。我々は2027年について話し合っている」

 アルピーヌ・エンデュランス・チームのスポーティング・ディレクターであるニコ・ラピエールは、直接の交渉には関わっていないものの、2024年にデビューしたパッケージで達成した成功を考えれば、プロジェクトが別のブランドで継続できることを願っていると語った。

 彼はSportscar365に次のように語った。「話し合いが行われていることは知っているし、それが実を結ぶことを願っている」

「このマシンは良いパッケージだ。チームは毎年成熟しており、このクラスのトップグループに食い込める能力があることを証明してきた」

「我々の歩みが来年で止まってしまうのは勿体ない。何か別の用途に活用できれば、間違いなく素晴らしいことだ」

 このフランス人は、とくにアルピーヌがフランスのマニュファクチャラーとして17年ぶりの優勝を目指す来月のル・マン24時間レースに向けて、チーム内のムードは高いままであると述べた。

「正直なところ、チーム全員が本当にル・マンに向けて集中している」とラピエール。

「ル・マンまでは、チーム全体が今のパッケージで全力を尽くすために、死に物狂いでプッシュし続けることにまったく疑いを持っていない」

「ル・マンの後は、少し状況が変わるかもしれない。私にはわからないが、そうならないことを願うよ。シーズンの終わりまで集中し続けられることを願っている」

「しかし、ル・マンの後については少し疑問符がつく。翌年のプログラムに確信が持てないときに、そのことを考えるのは難しいだろう」

[オートスポーツweb 2026年05月13日]

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