「3DMark」の「Speed Way」「Port Royal」がArm版Windowsに対応/「PowerToys 0.100」公開 コマンドパレットなどで大規模アップデート

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2026年06月14日 06:10  ITmedia PC USER

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3DMarkの「Speed Way」と「Port Royal」が、Windows on Armにネイティブ対応

 うっかり見逃していたけれど、ちょっと気になる――そんなニュースを週末に“一気読み”する連載。今回は、6月7日週を中心に公開された主なニュースを一気にチェックしましょう!


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●3DMarkの「Speed Way」「Port Royal」がArm版Windowsに対応


 UL Solutionsは6月3日、ベンチマークソフト「3DMark」のWindows版をv2.32.8871に更新した。スコアには影響しないマイナーアップデートで、Windows on Arm対応の拡充が中心となっている。


 今回のアップデートでは、レイトレーシング系ベンチマークの「Speed Way」と「Port Royal」がWindows on Armにネイティブ対応した。加えて、Mesh Shader、Sampler Feedback、DirectX Raytracing、PCI Express、VRSの各DirectX 12機能テストもArmネイティブで動作するようになった。


 Armデバイス上のUIには、ベンチマークがネイティブ動作かx64エミュレーション経由かを示すインジケーターも追加されている。なお、Enterprise/Reviewers向けライセンスでは、カスタム実行時にネイティブとx64エミュレーションを選択できるオプションが加わった。


 既知の問題として、AMD Radeon GPU搭載環境でPort Royal実行時にわずかな性能低下が確認されているとのことだ。今回の更新にPort Royalの性能に影響する変更は含まれておらず、AMDが原因を調査中としている。


●「PowerToys 0.100」公開 コマンドパレットなどで大規模アップデート


 Microsoftは6月9日、Windows向けユーティリティー集「PowerToys」のバージョン0.100を公開した。


 目玉の一つが、ゼロから再設計したというShortcut Guideだ。新しいShortcut Guideは画面横のペインとして表示され、呼び出し時にアクティブなアプリを自動検出し、そのアプリに関連するショートカットを表示する。アプリ固有のショートカットに加え、Windows標準や有効化済みのPowerToysユーティリティーのショートカットもカバーするという。


 コマンドパレットには「拡張機能ギャラリー」を追加した。これまでMicrosoft StoreやWinGet経由だった拡張機能の検索/インストール/更新/削除を、コマンドパレットの設定画面から直接行えるようになった。Dockはマルチモニターに対応し、ディスプレイごとに独立した構成を設定できる。


 さらにZoomItの録画にWebカメラのオーバーレイ表示が加わった他、プロジェクト全体が.NET 10へ移行し、インストーラーのサイズも15%削減されたとのことだ。


●AIノート「NotebookLM」が大幅進化 「Gemini 3.5」と「Antigravity」に対応


 Googleは6月8日、AIノート「NotebookLM」の大型アップデートを発表した。チャットへのエージェント機能の追加と、推論能力の強化が柱となる。


 今回の更新で、NotebookLMはGemini 3.5とAntigravityベースで動作するようになった。各ノートブックにはセキュアなクラウドコンピュータが用意され、NotebookLMがコードを書いて実行できるようになっている。100以上のソフトウェアスキルを備え、データ分析などより複雑な処理に対応するという。従来システムとの比較評価では、主要5項目の平均で65%超の勝率を記録し、特にWeb調査/ソース発見では78.2%の勝率だったとのことだ。


 出力形式も拡充され、チャート(PNG/SVG)、文書(PDF、docx、Markdown)、CSV/JSON、Excel(xlsx)、PowerPoint(pptx)などを生成し、Studioパネルから直接ダウンロードできる。また、漠然としたアイデアからでも調査を始められるようになり、Google検索でWeb上のソースを探してノートブックに追加する機能も加わった。


 アップデートは同日からWeb版で順次提供される。当面の対象はGoogle AI Ultraユーザーと、AI Ultra Access/AI Expanded Access付きのWorkspaceビジネスアカウントで、今後対象を拡大する予定とのことだ。


●MicrosoftがWindowsの月例セキュリティ更新プログラムをリリース


 Microsoftは6月9日、現在サポートされている全Windowsのバージョンに対して、6月度の月例セキュリティ更新プログラムの配信を開始した。


 6月はCVE番号ベースで206件の脆弱(ぜいじゃく)性に対応した。このうち深刻度が「Critical(緊急)」と評価されているのは38件だ。


 以下の7件は、更新プログラムの公開よりも前に悪用が行われていることや脆弱(ぜいじゃく)性の詳細が一般公開されていることを確認されており、早急なアップデートが推奨されている。


・CVE-2026-49160:HTTP.sys のサービス拒否の脆弱性(Important)


・CVE-2026-45586:Windows Collaborative Translation Framework(CTFMON)の特権昇格の脆弱性(Important)


・CVE-2026-50507:Windows BitLockerセキュリティ機能バイパスの脆弱性(Important)


・CVE-2026-45585:Windows BitLockerセキュリティ機能バイパスの脆弱性(Important)


・CVE-2026-42897:Microsoft Exchange Serverのなりすましの脆弱性(Critical)


・CVE-2026-41091:Microsoft Defenderの特権の昇格の脆弱性(Important)


・CVE-2026-45498:Microsoft Defenderのservice 拒否の脆弱性(Low)


●Googleが「Gemini 3.5 Live Translate」をリリース


 Googleは6月9日、ライブ音声翻訳向けの新しいオーディオモデル「Gemini 3.5 Live Translate」を発表した。話し終わりを待ってから翻訳する従来のターン制システムと異なり、発話を数秒だけ遅れて追いかける形で連続的に音声を生成するのが特徴だ。


 同モデルは70超の言語を自動検出し、話者のイントネーションやテンポ、声の高さを保ったまま自然な翻訳音声を生成する。


 提供は同日から順次始まっており、開発者向けにはGemini Live APIとGoogle AI Studioでパブリックプレビューとして公開された。一般ユーザー向けには、Android/iOSのGoogle翻訳アプリにグローバル展開される。


 Androidでは、スマートフォンを通話のように耳に当てると受話口から翻訳音声が流れる「リスニングモード」も順次提供されるとのことだ。


 Google Meetの音声翻訳も同モデルへ移行する。対応言語は従来の5言語から70超に拡大し、英語を介さない2000以上の言語の組み合わせを1つの会議内で翻訳できるようになる。こちらは6月から一部のWorkspaceビジネス顧客向けプライベートプレビューとして提供され、2026年内に対象を広げる予定だ。なお、生成された音声には全て電子透かし「SynthID」が埋め込まれる。


●Anthropicが「Claude Fable 5」と「Claude Mythos 5」を発表


 Anthropicは6月9日、最上位AIモデル「Claude Fable 5」を公開した。同社が「Mythos級」と呼ぶ、Claude Opusの上位に位置する新ティアのモデルで、一般提供されるものとしては同社史上最も高性能だとしている。ソフトウェアエンジニアリングや知識労働、画像認識、科学研究などほぼ全てのベンチマークで最高水準を記録し、タスクが長く複雑になるほど既存モデルとの差が広がるとのこと。


 Anthropicは、以前にMythosが悪用されるのを懸念し、一般公開を見送っていたが、Fable 5に関してもセキュリティ対策を講じている。サイバーセキュリティ、生物・化学、蒸留(モデル能力の抽出)に関連するリクエストを分類器が検出すると、応答を次点のモデルであるClaude Opus 4.8に自動的に切り替える。同社によれば、この切り替えが発生するセッションは平均5%未満だという。


 同時に、安全装置を一部解除した「Claude Mythos 5」も発表された。基盤モデルはFable 5と同一で、米政府と連携するProject Glasswing参加のサイバー防御組織などに限定提供される。


 価格は両モデルとも入力100万トークンあたり10ドル、出力100万トークンあたり50ドル。APIでは即日利用できる。ProやMaxなどのサブスクリプションプランでは6月22日まで追加料金なしで利用でき、23日以降はいいったん使用クレジット制に移行する。容量が確保でき次第、サブスクリプションプランの標準提供に戻す方針とのことだ。



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