レッドブル育成のF1昇格候補ツォロフが3連勝で今季6勝目飾る/FIA F2第7戦レース2

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2026年07月05日 20:30  AUTOSPORT web

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2026年FIA F2第7戦シルバーストン ニコラ・ツォロフ(カンポス・レーシング/レッドブル育成)
 7月5日(日)、2026年FIA F2第7戦のフィーチャーレース(決勝レース2)が、イギリスのシルバーストン・サーキットで行われ、選手権首位のニコラ・ツォロフ(カンポス・レーシング/レッドブル育成)が3連勝で今季6勝目を飾った。宮田莉朋(ハイテック/TGR-DC)は14位となった。

 上位勢のほとんどはスタートタイヤにオプションタイヤ(ソフトタイヤ/レッド)を装着。6番グリッドのジョシュア・デュルクセン(インビクタ・レーシング/メルセデスF1開発ドライバー)、8番グリッドのラファエル・ヴィラゴメス(VAR)を含む8台がプライムタイヤ(ハードタイヤ/ホワイト)をスタートタイヤに選択した。

 なお、17番グリッドに着くはずだったマルティニウス・ステンスホーン(ロダン・モータースポーツ)はグリッドへの移動中に車両後方から出火。グリッドに着くことは叶わずに終わった。

 気温18度、路面温度29度、湿度70パーセントというコンディションで、タイヤ交換義務を有する29周もしくは60分+1周のフィーチャーレースはスタートを迎えた。

 完璧なスタートを決めたのは4番グリッドのクッシュ・マイニ(ARTグランプリ/アルピーヌ育成)と、5番グリッドのツォロフだった。ターン1を前にマイニが2ポジションアップの首位、ツォロフが3ポジションアップの2番手に浮上する。

 2番グリッドのアレクサンダー・ダン(ロダン・モータースポーツ/アルピーヌ育成)が3番手、ポールシッターのラファエル・カマラ(インビクタ・レーシング/フェラーリ育成)は4番手に後退し、オープニングラップを終えた。

 クリーンエアを得たマイニはファステストペースで周回し、2周目には2番手ツォロフに2.1秒のギャップを広げ、DRSを使わせない理想的な展開に持ち込んだ。2番手ツォロフも、3番手ダンとのギャップを1秒以上に広げた。

 ただ、レースが5周を迎えるころにはオプションタイヤ勢が総じてペースダウンに見舞われ、プライムタイヤ勢のヴィラゴメス、デュルクセンがオプション勢をオーバーテイクし、ポジションを上げ始めた。

 7周目に首位マイニ、2番手ツォロフ、3番手ダン、4番手カマラ、8番手宮田、9番手ロマン・ビリンスキー(ダムス・ルーカスオイル)らがオプションタイヤからプライムタイヤに履き替えた。

 ピットアウト後の8周目にはツォロフがマイニのテール・トゥ・ノーズまで迫るが、ここはマイニがポジションを死守。一方、6周目のターン16でビリンスキーをオーバーテイクして8番手でピットに入った宮田だったが、ピットアウト後の9周目にビリンスキーに先行されてしまう。

 4番グリッドスタートのビリンスキーは、9周目のターン15でタサナポル・イントラフヴァサク(ARTグランプリ)をかわすとタイヤ交換組4番手というポジションまで回復する。

 宮田はタイヤ交換組7番手で周回を続けるが、先行するイントラフヴァサクに2秒差をつけられてDRSが使えない。宮田を先頭に、タイヤ交換組8番手のニコラス・バローネ(VAR)、タイヤ交換組9番手セバスチャン・モントーヤ(プレマ・レーシング)、タイヤ交換組10番手ディーノ・ベガノビッチ(ダムス・ルーカスオイル/フェラーリ育成)が連なるトレイン状態となる。

 13周目のターン15でバローネが先行し、宮田はタイヤ交換組8番手に後退。この間にタイヤ交換組12番手のローレンス・ファン・ホーペン(トライデント)までの6台が連なるトレインとなった。

 宮田はディフェンスを続ける。ただ、宮田の乗るハイテックの3号車は16周目時点でコース上で2番目に遅いレースペースだった(最も遅かったのはプライムタイヤスタート勢最後尾のキアン・シールズ/AIXレーシング)。それでも宮田はしばしモントーヤを抑え続ける。

 そんななか、17周目のターン10(マゴッツ)を走行中のモントーヤがコースを外れてスローダウン。2周目のマリ・ボヤ(プレマ・レーシング/アストンマーティン育成)との接触の影響か、モントーヤはリヤサスペンションにダメージを負っており、ピットに戻りレースを終えた。これで宮田の後ろはフェラーリ育成のベガノビッチに変わった。

 19周を迎えるころ、タイヤ交換のタイミングが迫るプライムスタート勢がペースを上げた。また、タイヤ交換組首位のマイニのテール・トゥ・ノーズまでタイヤ交換組2番手のツォロフが接近する。

 ツォロフは19周目のターン15、20周目のターン6で揺さぶりをかけると、サイド・バイ・サイドの末に20周目のターン10(マゴッツ)でマイニをパスし、タイヤ交換組首位に浮上した。

 レース後半、次々とプライムスタート勢がタイヤを替えるなか、プライムスタート勢首位のヴィラゴメスは25周目にオプションタイヤに交換。ヴィラゴメスは一旦は5番手ダンの前でコースに復帰するが、ダン、カマラにかわされ6番手からフレッシュなタイヤによる追い上げを開始した。

 当然タイヤコンディションは大きく異なり、ヴィラゴメスはオプションスタート勢よりも2秒速いペースで周回。26周目にカマラ、27周目にダンをまるで周回遅れをかわすかのように容易くオーバーテイクすると、28周目のターン3でマイニをパスしヴィラゴメスが2番手に浮上した。

 ただ、首位のツォロフとはこの時点で5秒のギャップが開いていた。ヴィラゴメスは1.4秒速いペースでツォロフの背中を追うが、残り周回数はすでに1周、ファイナルラップとなった。

 ツォロフは3.2秒のリードを守ってトップチェッカーを受け今季6勝目を飾った。なお、ツォロフは前戦シュピールベルクのフィーチャーレースから数え、3連勝を飾っている。

 プライムスタートの戦略が大当たりしたヴィラゴメスは2位。スプリントレース3位に続く、連続表彰台を獲得した。ツォロフから7.8秒差の3位にマイニが続いた。

 ポールシッターのカマラはスタートの出遅れが響き5位。選手権2位のガブリエレ・ミニ(MPモータースポーツ/アルピーヌ育成)は6位となった。

 宮田は終盤、激戦の末にベガノビッチに先行を許し15番手でチェッカー。ただ11番手チェッカーのボヤが5秒タイムペナルティで15位に後退したため、宮田は14位となった。

 チームメイトのコルトン・ハータ(ハイテック/キャデラックF1テストドライバー)は16位となり、ハイテックはこの週末もノーポイントに終わった。

 2026年FIA F2、次戦となる第8戦は7月17〜19日にベルギーのスパ・フランコルシャンで開催される。


■2026年FIA F2第7戦シルバーストン フィーチャーレース正式結果



Pos./No./Driver/Team/Time/Gap
1/6/N.ツォロフ/カンポス・レーシング/51'22.101
2/23/R.ヴィラゴメス/VAR/3.233
3/16/K.マイニ/ARTグランプリ/7.881
4/15/A.ダン/ロダン・モータースポーツ/8.501
5/1/R.カマラ/インビクタ・レーシング/9.032
6/9/G.ミニ/MPモータースポーツ/15.300
7/5/N.レオン/カンポス・レーシング/15.658
8/8/R.ビリンスキー/ダムス・ルーカスオイル/17.220
9/2/J.デュルクセン/インビクタ・レーシング/17.432
10/17/T.イントラフヴァサク/ARTグランプリ/27.053
11/25/J.ベネット/トライデント/29.138
12/7/D.ベガノビッチ/ダムス・ルーカスオイル/31.286
13/22/N.バローネ/VAR/32.733
14/3/宮田莉朋/ハイテック/33.343
15/12/M.ボヤ/プレマ・レーシング/33.467
16/4/C.ハータ/ハイテック/33.754
17/24/L.ファン・ホーペン/トライデント/35.265
18/10/O.ゲーテ/MPモータースポーツ/35.431
19/21/C.シールズ/AIXレーシング/43.121
20/20/E.フィッティパルディJr./AIXレーシング/44.545
-/11/S.モントーヤ/プレマ・レーシング/DNF
-/14/M.ステンスホーン/ロダン・モータースポーツ/DNS



・ファステストラップ


#5 ノエル・レオン(カンポス・レーシング): 1分43秒021(27/29) 205.857km/h


・ペナルティ


#12 マリ・ボヤ(プレマ・レーシング/アストンマーティン育成):5秒タイムペナルティ(ピットレーン速度違反)

[オートスポーツweb 2026年07月05日]

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