
子どもを持つ親の心理のひとつとして、自分が幼い頃に叶わなかった憧れを、自分の子どもに託したくなってしまうことがあります。特に「欲しかったけれど買ってもらえなかった…」というファッションアイテムの思い出は、大人になってからも心に残り続けている人は少なくありません。
子育てに奮闘する夫婦を描いた漫画『まいにちふりまわされてます〜たかた3さいの子育て日記〜』の作者・たきもとキウイさんも、幼少期の自分が欲しかったものにまつわるエピソードを『あの日の私が欲しかったもの』という作品に描いていました。
X(旧Twitter)で公開された同作の舞台は、とあるショッピングモールです。たきもとさんが家族3人で歩いていると、娘が靴屋の前で足を止めます。「こい!きらきらのくっく!!」と目を輝かせながら、ピンクのキラキラしたサンダルを指差しました。
期待に満ち溢れた瞳とは反対に、活発に動き回る娘の足を心配する旦那さんは、「ソールが固いし、靴擦れも心配」と慎重な様子を見せます。一方で、たきもとさんは即決で「買おう!」と購入を決断します。
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その潔さに驚いた旦那さんが「え!?大丈夫?痛そうじゃない?」と問い返すと、たきもとさんは「いいんだよ。私の中の女児が絶対に買えって言ってるから…」と返答するのでした。続けて、「靴下を履けば大丈夫」「砂利道を避けて」「長時間の外出の時はスニーカーも持っていこう」と、具体的な対策を挙げていきます。
こうして、憧れのキラキラ靴を手に入れることができた娘の大喜びする姿を見つめながら、「私もあのタイプの靴が欲しかったけれど、買ってもらえなかったんだよね…」とたきもとさんはしみじみと語ります。当時の自分には叶えられなかったけれど、自分の子どもに買ってあげることで、その気持ちがようやく満たされたのでした。
同作の読者からは「成長期の靴は気を遣いますね、変形したまま足が育つ心配だとか」と、子供のことを思っているからこそ反対してしまうことに共感する声があがっています。他にも「可愛いけど足痛くなるので毎回親が靴擦れの絆創膏貼ってくれたな〜と思った瞬間、買ってくれた親への感謝が湧き出た」など自身の経験を振り返って、改めて親への感謝を語る声も多くあがっていました。”親の視点”と”子供の視点”の間で揺れる感情に、多くの人が自分の幼少期を思い返したことでしょう。
(海川 まこと/漫画収集家)
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