JO1 與那城奨&河野純喜、グループの骨子となる歌唱力と歌声の相性 ハモリから感じる信頼関係も

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2022年01月25日 06:01  リアルサウンド

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JO1『WANDERING』

 2022年春放送のTVアニメ『群青のファンファーレ』(TOKYO MXほか)オープニングテーマに、JO1の「Move the soul」が決定した。さらに、エンディングテーマの「OUTSIDERS」は、澤野弘之によるボーカルプロジェクト・SawanoHiroyuki[nZk]が担当。そのゲストボーカルとしてJO1・與那城奨、河野純喜が参加する。「2人だけで歌うのでとても緊張しましたが、とても良い曲に仕上がっていると思います」という與那城のコメントからも、仕上がりに期待が募る(※1)。そこで、改めて“よな純”こと與那城と河野の歌唱力と相性に注目したい。


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 與那城と河野は、JO1のメインボーカルとして楽曲の骨子を支えてきたメンバー。與那城は包み込むような温かな歌声が特徴だ。低音の響きが美しく、高いキーを歌ってもその深みは失われず、色気も表現されている。JO1の楽曲において担当パートが多いわけではないのだが、キラリと歌声が光っている。実際、パートの入れ替わりが激しい5thシングルリード曲「僕らの季節」でも、與那城の担当パートは一聴して彼の声だとわかるほどである。また、SNSなどにアップされているギター弾き語り動画でも與那城の温かな歌声が存分に味わえる。


 河野は突き抜けるようなパンッと張った高音ボイスと、唯一無二の声量が武器。ストレートな声色も魅力的だ。そんな彼の歌声は、デビューシングル収録曲「無限大(INFINITY)」から「JO1の楽曲」であるために欠かせないものであった。また、昨今ではさらに歌唱力が高まっており、楽曲によって意識的に大きく声色を变化させているように聴こえる。例えば5thシングル収録曲「Run&Go」のサビを聴くと、河野らしい元気で爽やかな歌声が楽しめるが、「僕らの季節」では高音成分が抑えられたより丸みのある歌い方になっていることがわかる。


 2人ともそれぞれの武器を持ったシンガーで、声質のタイプは全く違う。だが、『PRODUCE 101 JAPAN』(GYAO!/TBS系)開始当初のチーム「シックスパックス」から切磋琢磨してきた仲間だからか、歌声の相性は抜群だ。これまで2人は様々なシーンで歌声を披露してきた。公式TikTokアカウントには1stシングル収録曲「Running」や郷ひろみの「言えないよ」をハモっている動画もアップされている。


 さらに公式YouTubeチャンネルには2021年3月に與那城が作詞した楽曲「My Friends」をアレンジして河野と披露している動画があったり、1月1日放送の『CDTVスペシャル!年越しプレミアムライブ2021→2022』(TBS系)でDREAMS COME TRUEの「LOVE LOVE LOVE」を披露したり。それらのパフォーマンスを見るとそれぞれ自分の持ち味は活かしつつ、少しだけお互いに歩み寄ることで歌声がピタリと重なっている。もちろん技術的な部分もあるが、何よりも2人の間に確固たる絆があるからこそ生まれているハーモニーではないだろうか。JO1でリードパートを歌うことが多い河野がハモリパートに回っているところも、2人の間にある信頼関係の表れなのかもしれない。


 「OUTSIDERS」を制作した澤野弘之は、これまで多くのアニメソングを手掛けてきた。深い底から込み上げてくるような壮大なメロディが印象的だが、爽やかでポップな曲もあるなど幅が広い。「OUTSIDERS」がどんな曲になるか、“よな純”がどう歌い上げるのか、今から楽しみだ。そして、アニメタイアップは今やグローバルヒットへの定石となりつつある。JO1にとって、さらに一歩高みへ登るきっかけとなりそうだ。


※1:https://realsound.jp/2022/01/post-949832.html(高橋梓)


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