暗号資産(仮想通貨)交換業のDMMビットコイン(東京)は2日、廃業すると発表した。5月に482億円相当のビットコインが不正流出した問題が響き、事業の継続が難しいと判断した。顧客の口座や預かり資産は来年3月ごろをめどにSBIホールディングス傘下の同業、SBIVCトレード(同)に移管する予定で、手続き完了後に廃業する。
DMMビットコインはDMM.com(同)のグループ企業で、不正流出は5月31日に検知された。その後は暗号資産の出庫処理など一部のサービスを制限している。顧客資産を守るため、グループの資金支援を受け、6月には流出相当分のビットコインを確保した。DMMビットコインはホームページ上で「長期間ご迷惑をおかけし本当に申し訳ございませんでした」と謝罪した。