Juju、初のもてぎ予選は“冒険的に”攻めるも「まとめきれず」。夏休みは久々帰省でリフレッシュ

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2024年08月24日 19:50  AUTOSPORT web

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2024スーパーフォーミュラ第5戦もてぎ Juju(TGM Grand Prix)
 2024年から全日本スーパーフォーミュラ選手権に参戦を開始し、これまで成長を続けているルーキーイヤーも折り返しとなったJuju(TGM Grand Prix)。

 8月24日、前戦富士大会から約1カ月を経て、第5戦モビリティリゾートもてぎ大会の予選日を迎えた。舞台となるもてぎは、これまでレースを戦った鈴鹿サーキットや富士スピードウェイ、オートポリスなどとはキャラクターの異なるストップ&ゴーのサーキットだが、初の予選はQ1B組最下位で総合20番手という結果となった。

■「『ここ一発!』で行き過ぎちゃいました」

 Q1B組内では、トップの牧野任祐(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)と1.734秒差、ひとつ上のポジションであるニック・デ・フリース(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)とは0.480秒差のタイムとなったが、Juju自身にとってはこの日の自己ベストアタックでもあった。予選後に、この日の手応えを聞く。

「今までを振り返っても、今回が一番上が見えた手応えがありました」と笑顔で開口一番。

 改めて予選日は「フリー走行では『何をやってもタイムが上がらないな』という感覚で、結構“冒険的に”セットを変更したのですが、攻め過ぎちゃったかなというところがありました」と振り返る。

「自分のドライビングについても、予選1発に賭けて走ったのですが、(ドライビングに)まとめきれなかったのですごく悔しいですね」

“まとまり”についての課題は、とくにコーナリングでの一連の攻め方について、チグハグしてしまった感覚を口にする。

「ブレーキングもアクセルオンのタイミングも、『ここ一発!』というところで行き過ぎちゃいました」

「同じようにマシンのセットアップも同じようにやり過ぎてしまったので、その両方で悔しいです」

 彼女の感覚的には、多くの箇所で悔しさの残るアタックとなった様子だが、タイムとしてはこの日の自己ベストを更新している。Jujuにとってもこの点はかなりポジティブなようで、「全然ポジションアップできたと思う」と負けん気を見せる。

「アタック自体にはまとまりがありませんでしたが、タイムは上がっていました」

「さらに、セットアップ変更の効果も出ていると感じることができたので、振り返ると全然ポジションアップできたかなという気持ちがあります」

「もちろんそこは悔しいですが、予選でしっかりと攻めることができたという点では、明日に向けて得たものは大きいです。それに、行き過ぎたところからアジャストする方が習熟の時間も短縮できますからね」

 予選で見つかった進展と課題を見極めて、明日の決勝に臨む事ができれば「レースは戦えるはず」と力強く抱負を語った。

■同級生から受ける刺激。お盆には地元の岡山へ

 そして、スーパーフォーミュラを戦うプロレーサーとしての顔を持つ一方、日本大学の女子大生でもあるJuju。

 4月に入学して迎えた1年生の前期も、タイミングを見つけては学校へ通い、足を運べない時にもリモートで課題をこなしつつ学生生活を過ごしているのだという。

 さらに、これまで多くのアスリートが所属してきたスポーツ科学部に在籍していることもあり、「関わる同級生は、みんな何らかのスポーツを一生懸命やっているので、大学ならではの良い刺激を受けています」と明かした。

 そして、現在真っ只中という夏休みに関しては、お盆の時期に少しだけ地元の岡山へ帰省することができたようで、「今年初めて地元に帰って、ゆっくりすることができました」とのこと。

「うちは犬と猫がたくさんいるので、彼らにも会えましたし、スロットカーで遊んだり、海にも行ったりしてリフレッシュできました」と笑顔を見せた。

 予選日の手ごたえを、悔しさを抱きながらも笑顔で口にしたJuju。予選後のもてぎは、暗幕のごとき大雨と数え切れないほどの落雷が響く荒天に見舞われている。決勝日も雨予報が伝えられているが、夏の雨にも負けないベストレースを見せることができるだろうか。

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