中島健人(30)が8日、大阪市内で主演映画「知らないカノジョ」(28日公開、三木孝浩監督)の舞台あいさつに登壇した。ヒロイン役のシンガー・ソングライターmiletも出席した。
人気作家リク(中島)と、ミュージシャンの夢を諦めたミナミ(milet)の夫婦が目覚めると、世界が一変。ミナミはスターになっていて、リクは彼女を取り戻すため奔走する。
中島は映画10作目にして夢だった三木組への加入。ソロアーティストとして再出発した自らを重ね合わせ「新しいスタートを切るタイミングで三木組に入れた。リクを演じる自分のメンタル的にもよかったと思います。なにもかも純朴でイノセントで、真っさらの状態で描けた」と感謝した。
完成した作品を鑑賞した中島は「あまりにも素の自分が切り取られすぎていて、見られたくないなと思った」と素直な感想を口に。「僕、普段、アイドルもやっているんですけど」と話すと、客席から笑いが起こり、司会者からは「知ってますよ」と大阪ならではのツッコみが入った。
これまでの活動を振り返りながら「完成されたものを届けるのが僕のスタンダードだった。映画でも形をつくって演じることが多かった」というが、最近は「自分の人間性の延長線上にある役に挑戦させていただく機会が多くなってきた」。
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さらに、「生き写しのように思えた」というリク役に「ここまで自分の顔をぐちゃぐちゃにして泣く表情とかを監督にとらえられたのは初めて。ホームビデオをみられている感じかな」としみじみと語った。
「完成していない中島健人をみていただければと思う」と神妙に話した後、「普段は完成しているんですけどね」とキメ顔で笑わせた。
miletは「クランクインの日には完全にリクだった。キラキラオーラの中島さんからは想像できないような、すごい素朴で、全部の装飾品を取ったようなありのままの中島さんが現れたので“あっ、リクだ”って」と振り返った。
作品にちなみ、朝目覚めて芸能人でなかったらという質問に中島は「再びケンティーを目指すと思います」と即答。ファンから拍手が起こると、「ごめんなさい、いまオレ節のコメントです」と笑わせ、カフェの店員にもなりたかったと告白。「人とつながる場所にもいたと思う。僕がこういう職業、こういう場所にいなかったとしても、皆さんとどこかのタイミングできっと会えていたと思いますね」とファンをうっとりさせていた。
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