2025年のチョコ1粒当たりの平均価格は418円──そんな調査結果を帝国データバンク(東京都港区)が発表した。2024年の平均価格は395円で、前年から5.8%の値上がりとなった。平均価格が1粒400円を超えるのは、2022年以降初めてとなり、過去最高値を更新した。
日本ブランドチョコの平均価格は、2024年からは24円(6.4%)アップの400円、ハイブランド品が多くなっているフランス産やベルギー産など海外(インポート)ブランドは25円(6.1%)アップの435円となった。
2024年から価格が上昇したチョコレートブランドは、日本・海外合わせて90ブランドとなり、全体の6割を占めた。値上げ幅別で最も多かったのは「50円超」で39ブランド。人気の高い欧州ブランドに、特に大幅な価格上昇傾向がみられた。
記録的な不作により、国際的にカカオ豆の取引価格が高騰する「カカオショック」に見舞われたほか、円安などの影響により調達コストが高騰したことがチョコレートの値上げの主な要因となった。カカオ豆などの原材料だけでなく、チョコを包むアルミ箔やセロハンといった包装資材、輸送費も大幅な値上がりとなったことで、価格の引き上げに踏み切ったチョコブランドが多いとみられている。
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帝国データバンクは「円安や原料高は今後長期にわたってチョコ製品の価格設定に影響を及ぼすとみられ、3月のホワイトデー商戦などでも全体的に高値傾向が続く」と推測した。
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