日本代表主将として目指すW杯優勝 出場時間減少もリヴァプールで成長実感の遠藤航「普段の練習のインテンシティの高さ」

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2025年03月21日 03:44  サッカーキング

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日本代表MF遠藤航
 日本代表は20日、FIFAワールドカップ26アジア最終予選の第7節でバーレーン代表と対戦し、2−0で勝利。過去最速で8大会連続8度目のワールドカップ出場を決めた。

 試合後、キャプテンを務めるMF遠藤航(リヴァプール/イングランド)は「個人的にはいつも通りプレーしていて、バーレーン代表が良いチームなのは分析しているなかでわかっていたことですし、簡単な試合にならないと思っていたので、その準備がまずできていたことはポジティブなのかなと思います」と語り、「前半は上手くいっていなかったのはわかっていますけど、ある程度しっかり我慢してゼロで抑えようと後ろの選手でコミュニケーションを取っていましたし、少しかたさはありましたけど、後半に上手く修正できたかなと思います」と試合を振り返った。

 遠藤が話したとおり、日本は組織的なバーレーンの戦い方に苦しめられた。ただ、遠藤はこういった難しい試合を勝ち切る経験がチームを成長させるとポジティブに語る。

「勝ち続けているけど、今がいいときとは思っていないというか、今日も別にうまくいっていたわけではないので。そのなかでも、勝ち点3を取ることを最優先にしながら、チームとして修正していくのが大事だと思っています。その起こった現象に対してどうリアクションできるかというのが大事で、そのリアクションの数が増えれば増えるほど、オプションが増えていくと思っているので、そこのオプションを増やしていく段階で、今は(DFラインの人数を)4人でやったり、3人でやったり、ワン・ボランチやツー・ボランチとか、いろいろな形でやってますけど、そこの積み重ねをしていること自体が、本戦に向けて大事なところだとみんな思うので、そこの修正を選手、コーチ、監督を含めて、毎回やっていくだけだと思います」

 遠藤は2022年末のカタールW杯後、2023年6月の活動から正式に日本のキャプテンに就任し、チームを牽引してきた。バーレーン戦後のセレモニーでは「僕たちの今の目標はワールドカップ(W杯)で優勝することです」と高らかに宣言。あの場でW杯優勝という目標を掲げることは、“主将”の役割として大切だと考えていたようだ。

「(キャプテンとして)節目、節目のタイミングで何を言えるかみたいなところは意識しています。普段の活動のなかで、すごく仕事量が多いかと言われるとそうではないので、節目があるタイミング、(すなわち)キャプテンに就任したときや今回のようなW杯出場が決定したときみたいなときに、『キャプテンとして何を言えるか』は結構考えたりはしました」

 AFCアジアカップカタール2023の敗戦を乗り越え、本予選では6勝1分無敗、24得点2失点と圧倒的な成績で突破した。『ここまで思い描く形でチーム作りが進められてきたか』という質問を受けると、遠藤は「まぁ…そうですね。基本的には(できていると思います)」と少し悩みながら返答し、「ベストとは言えないですけど、それでいいと思っていて、サッカーのやり方がどんどん変わっているなかで自分たちもアダプトしないといけなかったり、今の時期に『これ』と決めすぎても良くないと思っています。自分たちのスタイルが何かとか考えたりもしますけど、大事なのは自分たちからアクションを起こすことだと思います。攻撃的にいくのか守備的にいくのか、システムを変えるのかポジションを変えるのかとか、相手のやり方に合わせてリアクションするのかが大事だと思っているので、最終的な決定を自分たちからやっていってそれを積み上げるのが大事だと思っています」と説明した。

 所属クラブのリヴァプールでは、今季ここまで公式戦26試合に出場し、途中出場から大きなインパクトを残しているが、プレータイム自体は約740分間のみ。プレミアリーグでの先発出場はゼロで、シーズンを通しても、スタメンはFAカップ3回戦、4回戦、カラバオカップ3回戦〜準々決勝までの3試合、すでに突破が決定していたCL最終節の計6試合のみとなっている。

 そんなクラブでの出場時間が限られたなかでも、代表で活躍できる要因について、遠藤は「それに関しては、リヴァプールにいることがすべてだと思います」と言い切り、「普段の練習のインテンシティの高さだったり、そこのレベルの差が、こういう試合で自分のパフォーマンスに直結していると思っています。もちろん、試合に出れないなかで、自分でプラスのトレーニングもしていますけど、いまリヴァプールでやっていることがすべてだと個人的には思います。最終予選という厳しい戦いの中でも、高いパフォーマンスを発揮し続けられるのはそういった要因だと思いますし、(自分自身の)成長を感じる部分でもあります。もちろん、満足はしていないですけどね」とコメントした。

 もし現在のような状況がW杯本大会まで続いたとしても、高いパフォーマンスを発揮できる自信はあるようで、「そうだとしても、行くしかないですよね(笑)」「出場機会があるなかでW杯に挑めるのがベストだと思いますけど、(出場機会が)なかったら、ないなりに自分にできることはあると思うので、それをしっかり探していければと思います」と語った。



【ハイライト動画】W杯出場決定!日本代表vsバーレーン代表
 





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