
TBSテレビお昼の情報番組「ひるおび」でおなじみの気象予報士・森朗さんと、天気に関するありとあらゆる情報をお届けする「お天気タイムマシン」。開花宣言が出された靖国神社。この桜の満開はいつ頃なのでしょうか?実は見頃の予想もあるんです。(アーカイブマネジメント部 萩原喬子)
さくら開花!今年は6輪咲く!!東京・靖国神社の標本木の桜が今年は6輪咲いて、3月24日午後に気象庁の担当者から開花宣言が出されました。開花日としては平年通りで、去年に比べると5日早い開花となりました。
気象予報士 森朗氏:
今月19日には東京で雪が降ったり、寒暖差が激しかったのですが、20日以降の晴れときのう(3月23日)の今年初の夏日で一気につぼみがふくらみ、開花となりました。
気象予報士 森朗氏:
ここ最近だと満開まで約8日が多いのですが、今年は異例で今世紀最速の満開になるかもしれません。今週の気温が20度くらいの日が続くので一気に咲く可能性もあります。
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過去の例を見てみると、1964年は開花宣言から3日で満開。その3日間の最高気温の平均は約21.8度でした。また一番時間がかかったのは1966年で、満開までに16日かかりました。その16日間の最高気温の平均は約13.8度でした。
満開ってどういう状態?ところで満開の定義って知っていますか?「さくらの満開日」と聞くともう100%咲いてしまって、あとは散ってしまうような気がしますが、実はこんな定義があるそうです。
気象予報士 森朗氏:
さくらの開花日が標本木で5〜6輪と定められているように、満開についても決められています。それは標本木で約80%以上のつぼみが開いた状態となった最初の日。すべて咲いてしまう少し前が満開の日となるので、葉桜になるまで(散るまで)には少し猶予がある発表となります。
しかしこんなパターンも過去にはありました。
それは「観測史上最高の暖冬」となった2006年12月〜2007年2月。その年の桜が満開にならないという事態が起こってしまった地域があったのです。
気象予報士 森朗氏:
暖冬の影響で八丈島の測候所(現在は桜の観測は行っていない)の桜の標本木はだらだら咲き、いつ見ても約2割程度しか咲いておらずそのまま散ってしまいました。1953年の統計開始以来初めて「2007年、さくらの満開は観測できず」という事態になったのです。
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今年のウェザーマップの満開予想は3月28日。
気象予報士 森朗氏:
今年の桜は満開までは早そうです。ただその後、週末は気温が下がりそうなので長持ちしそうです。