嗅覚でも楽しめる美術展 ルノワール×セザンヌと南仏の香りを東京・丸の内で

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2025年05月13日 12:40  OVO [オーヴォ]

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嗅覚でも楽しめる美術展 ルノワール×セザンヌと南仏の香りを東京・丸の内で

 たとえばホテルや百貨店などが使う香りが、顧客に「いつもの場所に戻ってきた」と思わせたり、リラックスした気分にさせたりする大切なツールになっているように、目に見えなくても、見えないからこそ、香りには無意識にイメージや雰囲気を形作る効果がある。視覚で楽しむ美術展で、香りの演出をすると、楽しみ方が重層的になるかもしれない。

 東京・丸の内の三菱一号館美術館で5月29日〜9月7日に開催される「オランジュリー美術館 オルセー美術館 コレクションより ルノワール×セザンヌ―モダンを拓いた2人の巨匠」展がロクシタンジャポン(東京)とコラボ、香りの演出を行う。

 展覧会は、パリのオランジュリー美術館が、ルノワールとセザンヌという印象派・ポスト印象派の画家に初めて同時にフォーカスし、企画・監修をした世界巡回展。明るく社交的な性格といわれるルノワールと、人付き合いをあまり好まなかったといわれるセザンヌは、南仏プロヴァンスでともに作品を描き、現代にたくさんの作品を残している。

 香りで協力するロクシタンは、オートプロヴァンス発のメゾン。たくさんのフレグランスシリーズの中で、今回はプロヴァンスの人々の生活に縁のある「ローズ」「ヴァーベナ」の香りで展覧会を演出する予定だ。プロヴァンスの契約農場で朝摘みされたセンチフォリアローズを500m圏内で蒸留、フレッシュで高品質なローズウォーターを使用している。ヴァーベナは、プロヴァンスの夏の風物詩とされるハーブ。レモンに似たさわやかな香りが特徴で、摘み立ての葉がマルシェに並ぶと、人々はハーブティーなどにして夏時間を楽しむ。プロヴァンス産のヴァーベナを配合したそう快なフレグランスは人気だ。

 会期中、三菱一号館美術館のミュージアムショップで、会場内で使用する「ローズ オードトワレ」「ヴァーベナ オードトワレ」を購入できる。開館時間は10時〜18時(祝日を除く金曜日と第2水曜日、9月1日〜9月7日は20時まで)。月曜日休館。観覧料金(税込み)は一般2500円、大学生1500円、高校生1300円、小・中学生無料、障害者手帳所有者は半額、付添い1人まで無料。


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