
さまざまな事情で住む場所を失ってしまった“ホームレス”の人たちが、「一生に一度だけ」参加できるサッカーの世界大会がある。2003年から開かれている「ホームレス・ワールドカップ」が、今年は8月23日(土)〜30日(土)までノルウェーで開催される。この「オスロ大会」の活動費用を集めるため、ダイバーシティサッカー協会(大阪市)がクラウドファンディングをスタートした。
昨年のソウル大会には38の国・地域から約450人の選手が参加し、熱戦を繰り広げた。日本代表チーム「野武士ジャパン」は、2004年のスウェーデン大会、2009年のミラノ大会、2011年のパリ大会、そして昨年のソウル大会に13年ぶりの出場を果たしている。
ホームレス・ワールドカップへの継続した出場の実現は、さまざまな意味を持っている。居場所がないと感じる人々にとって、周囲の人や支援者とともに、誰もが活躍できる場所があることを感じる機会になり、普段関わることのない人との出会いも生まれる。また、大会を終えそれぞれの生活に戻ってからの、次の目標を見つける場所でもある。「一生に一度だけ出場できる」という大会の参加規程には、出場経験がその後の人生において何らかのきっかけになることへの期待が込められている。
クラウドファンディングの募集期間は6月30日(月)までで、目標金額は350万円。選手やスタッフの渡航費、国内練習会に関わる会場費や選考会に関わる費用に使われる予定。「仲間はずれのない社会」の土台作りを応援したいという人は、募集ページをのぞいてみよう。
|
|