
中央)ラポ・チャンキ、右)JFWOの古茂田博事務局長
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6月17日から20日までの期間、イタリア・フィレンツェで開催されるメンズ見本市「第108回ピッティ・イマージネ・ウオモ(Pitti Immagine Uomo)」の概要が発表された。東京ポートシティ竹芝で16日まで開催されている日本ファッション・ウィーク推進機構(以下、JFWO)による新たなテキスタイル展「Tokyo Textile Scope 2026 S/S」内で行われた会見では、ピッティ・イマージネ Chief Communication Officer兼Deputy General Managerのラポ・チャンキ(Lapo Cianchi)氏やJFWOの古茂田博事務局長、「イッセイ ミヤケ(ISSEY MIYAKE)」チームなどが登壇。トレードショー全体として、ファッションとテキスタイルに加え、食やフレグランス、書籍などライフスタイルを強化していくことを改めて強調した。
ピッティ・イマージネ・ウオモは、1972年に始まったイタリア・フィレンツェで年2回開催されるメンズウェア見本市。今シーズンは、昨年ツール・ド・フランスがフィレンツェでスタートしたこともあり、テーマを「PITTI BIKES」に設定。ファッションと自転車の融合を目的に、自転車に関連したアパレルやアクセサリーを集積する予定だという。また会場ではゴーシャ・ラブチンスキー(Gosha Rubchinskiy)とサッカーシューズなどを展開する「ビッケンバーグ(Bikkembergs)」がコラボレーションモデルを披露するほか、「トミー・ヒルフィガー(Tommy Hilfiger)」や「チャンピオン(Champion)」、「ラグ & ボーン(rag & bone)」、ファレル・ウィリアムス(Pharrell Williams)とNIGO®が立ち上げた「アイスクリーム(ICE CREAM)」、インドのファッションブランド「ペロ(péro)」とサンリオのキャラクター「ハローキティ」とのコラボラインなど、5月15日時点で約730ブランドの参加が決まっており、1万5000人以上の来場を見込んでいる。三越伊勢丹やディエチ・コルソ・コモ(10 Corso Como)、フリッジズ(Selfridges)など、世界各国から多数のバイヤーの参加も予定している。
またゲストデザイナーとして、3ブランドがショーやプレゼンテーションを実施。日本から「オム プリッセ イッセイ ミヤケ(HOMME PLISSÉ ISSEY MIYAKE)」が参加し、ルネサンス期に建てられた屋敷でファッションショーを開催するほか、ドンジュン・リム(Dongjoon Lim)とスキョ・ジョン(Sookyo Jeong)による韓国発のブランド「ポスト アーカイヴ ファクション(PAF)」はスタイル表現に焦点を当てたプレゼンテーションとイベントを行う。イタリアからは「LVMHプライズ」2024年度のファイナリストにも選ばれた「ニコロ・パスカレッティ(Niccolò Pasqualetti)」が参加し、初のメンズコレクションをショー形式で披露する。
会見に参加したピッティ・イマージネ Chief Communication Officer兼Deputy General Managerのラポ・チャンキ(Lapo Cianchi)氏は「ピッティ・イマージネ・ウオモは、ユニークでオリジナリティのある国際的なファッショントレードショーです。そして日本のデザイナーとの関わりも強く、これまでに川久保玲さんや山本耀司さん、高橋盾さんらに参加していただきました。日本とイタリアはもちろん距離は離れてはいますが、ファッションにおいて強い絆を感じています」と会見を締め括った。
◾️Pitti Immagine Uomo:オフィシャルサイト