広末涼子も公表…更年期には隠れ「双極性障害」に注意!自己診断チェックリスト

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2025年05月19日 11:10  web女性自身

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《広末は、“双極性感情障害”および“甲状腺機能症”と診断されました。当面の間、すべての芸能活動を休止し、心身の回復に専念いたします》



5月2日、広末涼子(44)の所属事務所は公式ホームページ上でこのようなコメントを発表した。



「彼女は先月、静岡県内で追突事故を起こしたうえ、搬送先の病院で看護師に暴力を振るい、傷害容疑で逮捕されました。処分保留で釈放されたものの、その後、医療機関で受けた検査で、冒頭のように診断されたんです」(芸能記者)



双極性感情障害または双極性障害とは、テンションが高い“躁”状態と、気分が非常に落ちこむ“うつ”状態を交互に繰り返す精神疾患のことをいう。いっぽう、甲状腺機能亢進症は、甲状腺ホルモンが過剰に分泌される病気で、神経過敏や睡眠障害、躁うつ症状など、精神疾患に似た症状を引き起こすという。



「事故直前に立ち寄ったサービスエリアでは、見知らぬ客に『広末でーす!』と声をかけるなど異様なテンションの彼女が目撃されていました。一連の事件も、2つの疾患が影響していた可能性があります」(前出の芸能記者)



一歩間違えれば、人生を破綻させかねない双極性障害。じつは、更年期の女性も要注意なのだという。



■うつ病や更年期症状と誤診されることも…



「双極性障害の発症年齢で多いのは20〜30代です。ただ、更年期にうつ症状がひどくなり、受診したらじつは双極性障害だったという“隠れ双極性障害”の方は少なくありません」



そう警鐘を鳴らすのは、メンタルと睡眠が専門の上島医院(大阪府大阪狭山市)院長・渥美正彦さん。



「うつ病と双極性障害の大きな違いは、テンションの高い躁状態があるかないか、です。うつ病の場合は、気分の落ち込みだけですが、双極性障害の場合は、うつと躁状態を繰り返します」(渥美さん、以下同)



しかし、患者本人は、自分が躁状態にあるとき、それを自覚できていないケースが多いという。



「うつ症状がひどくなって初めて受診する方が多いのですが、躁状態があることを見逃され、うつ病と誤診されるケースがあります」



本人が、躁状態にあることを自覚できないのは、活動的で自信がみなぎっているので「いまは絶好調!」と思い込んでしまうため。それを医師に報告すべき異変だと思わないのだという。しかし、ここでうつ病と誤診されると、抗うつ剤が処方されて適切な治療が受けられず、症状が悪化しかねない。



また、個人の判断で婦人科を受診し更年期症状と診断されてしまうケースもしかりだ。



このように、リスクが高いうえに自覚しにくい双極性障害だが、発症するきっかけはあるのだろうか。





■双極性障害は、うつ病に比べて自殺してしまうリスクが3倍高い



「はっきりとした原因はわかりませんが、家族に双極性障害の方がいる、つまり家族歴があると、相対的にリスクが高くなります。加えて、年に2回以上うつ病の再発を繰り返している、という方は、自覚がないだけで、合間に躁状態になっている可能性があります」



最悪の場合、命を落としてしまうこともあるという……。



「双極性障害は、うつ病に比べて、自殺願望を持つ方が1.3倍、自殺未遂をする方が1.7倍、実際に命を落とされる方は3倍高いというデータもあります。特にうつと躁の特徴が混じる混合状態では、気持ちはうつでも、行動は活動的なので、自死に踏み切ってしまうことがあるのです」



診断するうえで重要なのは、躁症状があるか、という見極めだという。躁状態になると、具体的にどのような行動がみられるのだろう。



■“衝動的爆買い”や“しつこい長電話”も要注意!



「双極性障害には、I型とII型があり、激しい躁状態があり、周囲を巻き込み日常生活に支障をきたすのがI型。いっぽう、躁の時期に周囲から見るとふだんとは違うことがわかっても、なんとか日常生活を送れている場合はII型と診断されます」



双極性障害II型は、うつ状態の合間に軽躁状態が見られるという。



「まず見られるのが、睡眠時間の変動です。眠らなくても元気というのが躁状態。逆に睡眠時間が急激に増えたり不眠になったりするのがうつ状態。また、女性では多弁になる方が多いです。夜中でもかまわず電話をかけまくったり、周囲の人に一方的に話し続けたりすることも。長文のLINEを手当たり次第に送り、即レスがないとキレることも珍しくありません。ほかにも、性的な逸脱行為や通販サイトで化粧品をウン十万円分買ってしまった、などという方もいらっしゃいました」



そこで軽躁状態で見られる行動をチェックリストにまとめた。4つ以上の項目にあてはまり、年に2回ほどうつ症状がある場合は、双極性障害の可能性が考えられる。



双極性障害と診断された場合、治ることはあるのだろうか。



「精神疾患が完治する割合は低く、双極性障害では全体の1割未満と非常に少ないです。そのため、“寛解”を目指すことになります」



つまり、躁うつの波が小さく、差し障りなく日常生活を営める状態を目指すということになる。



「症状によりますが、薬とうまく付き合いながらコントロールするのが一般的です」



症状を改善するためには、まわりの理解や協力も不可欠だ。



「双極性障害の患者に対して、『早く○○して』とせかしてペースを乱したり、『普通はこうでしょ』『どうして○○なの?』などと責めるような言葉を発するのはご法度です。かえって症状を悪化させてしまう可能性があります」



「家族や知人に双極性障害の患者がいる」という人は、こうした点についても周囲であらかじめ話し合い、病気に対する理解を深めておくことが重要だ。



最近、気分の浮き沈みが激しいな……という場合は、「更年期のせいだろう」と自己判断することなかれ。一度、メンタルクリニックを受診することも視野に入れよう。



【軽躁状態のチェックリスト】(4つ以上ついたら黄色信号)


□ あまり寝なくても平気
□ 自分は有能だと思う
□ おしゃべりが止まらない
□ 日々アイディアが湧き出る
□ 気分の浮き沈みが激しい
□ 1つのことに集中できない
□ 快楽を追求したい
□ イライラすることが多い
□ 衝動的に爆買いしてしまう
□ 長電話やLINEの連投をする
□ 活発で1日、1万歩以上歩く
□ 体重の増減が激しい
□ 1年で2回以上うつ状態になった



※軽躁状態で見られる行動になります。


双極性障害では、うつの状態と上記の軽躁の状態が交互に現れます。

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