限定公開( 1 )
米バンド、スライ&ザ・ファミリー・ストーンを率いたミュージシャン、スライ・ストーン(本名・シルヴェスター・スチュワート)さんが、9日に死去した。82歳。海外主要メディアが報じた。
公式発表によると、呼吸困難を引き起こす肺疾患COPDや、その他の基礎疾患との長期にわたる闘病の末、亡くなった。
1950年代から音楽活動を始め、当初はゴスペルなどを演奏。1967年、兄弟らと組んだ「スライ&ザ・ファミリー・ストーン」としてデビューし、ギタリスト、コンポーザー、シンガーとして、1970年代にかけて全盛期を迎えた。「Dance To The Music」「Everyday People」「Family Affair」「Runnin' Away」などのヒット曲を世に送り出し、69年の伝説的音楽フェス、ウッドストック・フェスティバルにも参加。アルバム「スタンド!」(69年)や「暴動(There's Riot Goin' On)」も高く評価されている。
人種・男女混合で、男女それぞれのボーカル曲があるバンドのスタイルは、当時の米国では画期的だった。ドラッグによる幻覚を音楽化したサイケデリック・ロックや、ファンクの先駆者として知られ、人種問題なども歌詞に盛り込み、同時代を生きたジミ・ヘンドリックスやジェームス・ブラウンにも影響を与えた。
一方、その後のスライさんは麻薬中毒などトラブルを抱え、メンバー内のトラブルなども表面化し、公演キャンセルなども発生する状況に。バンドは75年に事実上の活動停止となり、81年に正式に解散した。
|
|
ただ、解散後も評価は高く、93年にはロックの殿堂入り。マイケル・ジャクソン。プリンス。レッド・ホット・チリ・ペッパーズ、スティービー・ワンダーら、多くのミュージシャンに影響を与えた。スライさんは、2005年のグラミー賞授賞式のステージには姿を見せたが、その後は公の場に出ることは少なかった。
|
|
|
|
Copyright(C) 2025 Nikkan Sports News. 記事・写真の無断転載を禁じます。
掲載情報の著作権は提供元企業に帰属します。