お留守番では飼い主の帰宅1時間前から玄関を見つめ…「猫ってこんなに甘えるんだ」 保護猫だった愛猫のために転職し、深まった絆

2

2025年06月12日 15:10  まいどなニュース

  • チェックする
  • つぶやく
  • 日記を書く

まいどなニュース

甘えん坊になったソラくん(画像提供:そらのしっぽさん)

キジトラの男の子「ソラ」くんとXユーザー・そらのしっぽさん(@sora_chan115)が出会ったのは、2021年12月のこと。実家でも保護猫と18年間暮らした経験から、「次に迎えるときも保護猫を」と自然に考えていたといいます。

【写真】誕生日カードを見つめる猫さん パパとママが贈った言葉とは…

「結婚して猫と暮らせる物件に引っ越したのを機に、譲渡サイトを見るようになりました。気になる子がいるたびに面会を申し込んでいたのですが、直前で飼い主さんが決まるなど会えない日々が続きました」

譲渡サイトをチェックしはじめて半年ほど経った2021年11月、ついに飼い主さんご夫婦にご縁が訪れます。

「1匹のキジトラ猫に目が留まり、夫が『会ってみたいね』と言ってくれました。それが、ソラくんでした」

早速、預かりボランティアさんに連絡を取ると、翌月にソラくんとの面会が決まったのです。

「長らく面会にも至らなかったので、会いに行く道中は緊張と不安でいっぱいでした。初対面のソラくんは、ケージ越しに甲高い声で一生懸命鳴いていて…とてもかわいかったです」

ソラくんは、野良猫が集まる場所に突然現れた保護猫。足の裏がきれいだったことから、もともと飼われていた可能性が高く、痩せ細っていたため優先的に保護されたのだといいます。

「譲渡会では緊張して隠れてしまったこともあって、これまでご縁に恵まれなかったそうです。でも、私たちとはスムーズに面会が進みました」

こうして、ソラくんを迎えて1カ月のトライアル期間を過ごすことになりました。

洗濯機の下から始まった関係ーーやがて家族の一員に

トライアル初日。キャリーを開けた瞬間、ソラくんは一目散に洗濯機の下へ隠れてしまいました。

「でも、夜になるとラグの上でくつろいだり、名前を呼ぶとぎこちなくすり寄ってきたり…少しずつ心を開いてくれました」

こうしてソラくんのトライアル期間が終わり、正式にお迎えすることに。それまで呼ばれていた「ソラ」という名前を、そのまま受け継ぐことにしたといいます。

「預かりボランティアさんにとって、ソラくんは譲渡第1号だったそうで、涙を流される姿が印象に残っています。その光景に心を打たれ、私もこの子を大切に育てようと強く感じました」

当時、フルタイム勤務だった飼い主さんは、日中、ペットカメラでソラくんの様子を確認しました。帰宅の1時間前から玄関を見つめ、帰ってくると悲しげな声で鳴くソラくんの姿に、胸が締めつけられたそうです。

「夫に相談して、午前のみのパート勤務に転職しました。すると、体調を崩しがちだったソラくんが元気になって、表情も明るくなって…本当にうれしかったです」

甘えん坊な性格にメロメロ――毎日が「かわいい」の連続

現在、推定4歳を迎えたソラくん。性格はとても甘えん坊で、さみしがり屋。

「半日出かけて帰るだけで玄関まで迎えに来て、すりすりが止まりません。夜にちょっと出るだけでも、玄関で待っていることがあります」

そのため、夫婦どちらかが在宅するように調整したり、不在時は近所に住む義母にお世話をお願いしたりと、ソラくんが寂しくないように工夫しているそうです。

「抱っこも膝乗りも大好きで、喉をゴロゴロ鳴らしてリラックスしている姿には、本当に癒やされます」

猫初心者だった夫は、「猫ってこんなに甘えるんだ」と驚いていたのだとか。

「最近では、私たちの気を引こうとして棚から物を落としたり、ごはんがほしいときはお皿をトントン叩いて鳴らしたり…。どの仕草も可愛くて、毎日が『かわいい』の連続です」

今、ソラくんはかけがえのない家族の一員として、飼い主さん夫婦にたくさんの愛を届けています。

「これからも健康で、長生きしてほしい。私たちも、たっぷりの愛情を注いでいきたいと思っています」

(まいどなニュース特約・梨木 香奈)

動画・画像が表示されない場合はこちら

このニュースに関するつぶやき

  • ネコは配下を魅了し続ける。_(xx_)dote...ゞ(-_-;;)oioi
    • イイネ!2
    • コメント 0件

つぶやき一覧へ(1件)

前日のランキングへ

ニュース設定