「Xperia 1 VII」カメラ機能の見どころを3つのポイントでチェック【2025年6月版】

0

2025年06月18日 06:20  Fav-Log by ITmedia

  • チェックする
  • つぶやく
  • 日記を書く

Fav-Log by ITmedia

写真

 ソニーは6月5日にフラグシップスマートフォン「Xperia 1 VII(エクスペリア ワン マークセブン)」を発売しました。

【その他の画像】

 Xperiaのフラグシップといえば、毎年ソニーらしい尖った先進技術に驚かされる印象がありますが、今年のモデルはどのような特徴を備えているのでしょうか。

 ここでは「Xperia 1 VII」の中でも注目度が高いと思われる“カメラ”の機能・仕様にフォーカス。3つのポイントでチェックしていきます。

●AIを活用した撮影機能

 スマートフォンとAIの連携は昨今のトレンドですが、Xperia 1 VIIのカメラは「Xperia Intelligence」と名付けられたオリジナルのAI機能群に対応しました。

 ただし、このXperia Intelligenceは、競合他社が取り組んでいるような文章や画像を生成する「生成AI」を使ったものではありません。あくまで撮影機能などにAIを組み込んでリアルタイムに使うもので、従来のカメラ機能の延長線上にあるものをリブランディングしただけであることは、理解しておきたいところです。

 同シリーズは、以前から「瞳AF」などのAI認識を上手く使った機能を搭載していたので堅実な進化に思えます。

 Xperia Intelligenceによって実現した主なカメラ機能としては「AIカメラワーク」や「オートフレーミング」があります。

 「AIカメラワーク」は、撮影者も動きながら動く被写体を撮影しようとしたとき、強力な手ブレ補正と姿勢推定技術によって構図の中央に整えて撮影できるという機能です。同機能には超広角レンズと広角レンズが使われます。

 また「オートフレーミング」は、被写体をAIが認識し、自動でパンやズームを駆使したトリミングを行いながら、常に画面の中心に収めるよう調整する機能です。動画撮影時には、被写体全体を収めた映像と、AIが動きに応じて構図を調整したフレーミング映像の2種類を同時に記録できることもポイントになります。

 ちょっと違いが分かりづらいですが、要するに「AIカメラワーク」は「動きながらでも被写体を中央にロックしながら動画を撮れる機能」で、「オートフレーミング」は「横位置でカメラをセットして動画を撮影したときに、人物の部分を縦長に切り抜いて追いかけてくれる機能」といった風にざっくり捉えておくと分かりやすいかもしれません。

●センサーが進化し3種類のレンズを搭載

 搭載する背面カメラの構成自体は、前モデル「Xperia 1 VI」からさほど大きく変わっていません。

 カメラ構成は、超広角(16mm、4800万画素、F値2.0)、広角(24mm、4800万画素 or 48mm、1200万画素、F値1.9)、望遠(85mm〜170mm、光学ズームレンズ、1200万画素、F値2.3〜3.5)という3眼です。

 広角(メイン)のカメラが光学2倍相当の望遠に対応しており、さらに望遠カメラが85mm〜170mm(7.1倍まで)の光学ズームに対応していることは、同シリーズならではの特徴。ただし、従来モデルでも採用されていた仕様です。

 本モデルでの進化点は、16mmの超広角カメラにおいて、従来比で約2.1倍に大型化した1/1.56インチサイズのイメージセンサーが搭載され、解像度も従来の1200万画素から4800万画素へ強化されたこと。地味な変化ではありますが、よりクリアな超広角撮影が可能になっています。

 また撮影時の倍率が低ければ4800万画素で、望遠になると1200万画素のレンズが使われるという直感的に分かりやすい構成になったことも、ユーザー視点では歓迎したい部分かもしれません。

 ちなみに、前面カメラの仕様は、1200万画素(F値2.0)で、前モデルからの変化はありません。

●従来機能を踏襲した部分も多い

 そのほか、従来シリーズから踏襲しているキャッチーな機能も、カメラ周りではたくさんあります。

 例えば、シャッターボタンの搭載や、ズーム状態でマクロ撮影が行える「テレマクロ」機能、撮影画面の水平状況を音や振動で知らせるアクセシビリティ機能などは、シリーズの定番と言ってもよいでしょう。

 細かく見ていくと、水平状況について従来モデルでは解説文で“音で”と書かれていたところが、本モデルでは“音や振動で”に変わってはいます。

 水平が取れているかを音や振動で把握できることで、ディスプレイから目を離していても水平を維持しながら撮影が行いやすくなります。写真や動画を撮影する頻度が多い人ならば、きっと重宝することでしょう。

    ランキングIT・インターネット

    前日のランキングへ

    ニュース設定