
危険運転やルール違反車にイラッとした時、思わず乱暴な言葉が出てしまうことがある。
【漫画】3歳息子がアンガーマネジメント「切り替えの速さ」に驚き!
直接相手に聞こえなくても、事故発生時にドラレコ映像を提出することになった場合、その独り言によって故意の事故と見なされることがある、という投稿がX(旧Twitter)で話題になった。
それに対して、がもた(@gamotaevery)さんが投稿したユニークなアンガーマネジメント術に大きな注目が集まった。
「運転中はいわゆるオネエを降臨させて汚い言葉なるべく使わないようにしてる。『なぁに!?今のおブス運転!』『ほんとおブス!愛する人を悲しませなさい!』とか言ってるとバカらしくなって怒り消える」
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「これ友達乗せてて出ちゃった時、『どうせアッチの方も下手なのよ…運転並みに』『放っておきなさい、せっかくのアゼライン酸が無駄になるわ』と乗ってくれて最高だったのでオススメ」
<がもたさんのXの投稿より>
「○ね」の変換が美し過ぎる
818万回以上表示され、14万以上のいいねがついたがもたさんの脳内「オネエ」について、Xには大きな反響が寄せられた。
「おぉ〜今度から真似しよ」
「『死ね』を『愛する人を悲しませなさい』に変換してるの美しい言葉すぎるな」
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「感情が言葉をトリガーに発生したり増強されるなら、おしとやかな言葉遣いで感情抑制は有効策。落ち込んでる時に変なポーズとれ、と同じ」
「わかる、『一体誰が危篤なのよ!』とか『漏れそうなの?いいわ漏らしちゃいなさい!』とかひとりで言ってる」
「最高(笑)。『こんのぉ〜!おぶすっ!!』って絶対言うわ私」
こんな時、憧れのキャラクターならどうする?
アンガーマネジメントでは冷静さを取り戻すために、「6秒待つ」「その場を離れる」ことが推奨されている。
だが、「その場から離れる」ことが難しい運転中などは、がもたさんの投稿のように、別人格になって冷静さを取り戻すアイデアは有効、という声が多く寄せられた。
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「もともと好きなYouTuberさんのモノマネを日常的に真似ていた際に、『これって頭を切り替えるスイッチにも使えるのでは?』と気づいたのがきっかけでした。私はミュージカルが大好きで、とくに『キンキーブーツ』のローラという、ドラァグクイーンであり、自分の信念を強く持ちながらも上品さと包容力を兼ね備えたキャラクターにずっと憧れていて、その存在が私の中の、いわゆる『オネエ』の発想の土台になっています」(がもたさん)
公道はルールを守って周囲に意思を伝える「ステージ」
また、ミュージカルが好きながもたさんにとって、汚い言葉を使わないことは、「チケット当選のために徳を積む」という願掛けのようなものでもあるという。
「汚い言葉を使うような人間は、コンプラを守ってる推しのファンにはふさわしくないだろうな、推しのイベントに行った時、もし咄嗟に自分から出た言葉が良くなければ嫌な思いをさせるな、などと考えると、自然と言葉に気をつけるようになりました。
でも実際に運転をしていると、うっかりFワードが出てしまうこともあります…。特に、ウィンカーを出さずに急に車線変更をしたり、出すタイミングがあまりにも短い車にはドキッとします。意思表示をしっかりしないと、周りも反応に困ってしまい対応も遅れますから…。これは舞台で役者が見せる、『限られた空間の中でルールや役を守りながらする堂々とした自己表現』にも通じるものがあるなぁと感じていて、私も日々そうありたいと意識しています」(がもたさん)
「危険運転」や「ルール違反」をしている人こそ、脳内を冷静に!
今回の多くの反響について、「実際に反応してくださったのはお子さんを持つ方など、普段から安全運転を心がけているであろう方々がほとんどで、本当に届けたい相手は、日頃から危険運転やルール違反を繰り返しているような方なんです。そんな方こそ、気持ちを切り替え、冷静に安全運転を意識するようになってほしい…」と、がもたさん。
「事故を起こしてからでは遅いんです。大変なこと・嫌なこと・イラっとすることは生きていれば必ず遭遇しますが、オネエだけでなく、お嬢様でもムスカ大佐でも警察24時のナレーションでも何でもいいので、怒りを笑いに切り替えて冷静になることで、悪い方向に引っ張られず、負の感情の連鎖を断ち切る一助になればいいなと思っています」(がもたさん)
運転中は、クレバーなセレブの気分で
がもたさんによると、『キンキーブーツ』のローラの他にも、脳内にレディ・ガガを降臨させて、「Hey, girl?あんな運転にレディ・ガガが心を乱されると思う?違うわよね?」「Born this wayよー!ここはただの公道だけど!」などと、同じくミュージカルが大好きな同乗者の友人と楽しくドライブを楽しんだそうだ。
「大好きなミュージカルのひとつ、『ジェイミー』の日本語版音源の音源化を熱望しています!車の中で熱唱したいですし、心にジェイミー・ニューも宿して運転したいです」(がもたさん)
(まいどなニュース/Lmaga.jpニュース特約・はやかわ リュウ)