メルセデス・ベンツの主軸SUVである『GLE』に、装備を厳選し戦略的価格を実現した『GLE Core(コア)』が登場 メルセデス・ベンツの主軸SUVである『GLE』に、装備を厳選し戦略的価格を実現した『GLE Core(コア)』が登場。同時に“300 d 4MATIC(ISG)”グレードの装備を見直し、従来の税込1268万円から1147万円に引き下げられるなど価格改定を受け、6月23日より発売が開始される。
従来の運転支援機能(レーダーセーフティパッケージ)から国際的な基準(UN-ECE R152)に準拠したことで、新しい世代の運転支援機能“ドライビングアシスタンスパッケージ”へと更新されるなど、熟成が進む『E』の名を持つメルセデス製SUVは、今回の一部改良でエントリーモデルが装備の変更を受け、デザインや走行性能、インフォテインメントシステムはそのままに魅力的な価格設定とされた。
最高出力が198kW(269PS)、最大トルクは550Nmを発生し、充分なパワーと優れた燃料消費率を実現している2.0リッター直列4気筒ディーゼルターボエンジン『OM654M』を搭載した標準SUVボディの“300d”をベースに、従来モデルから標準仕様の乗車定員を7名から5名に変更。その省略された3列目シートに加えて、パノラミックスライディングルーフや2列目左右の6ウェイパワーシートなども有償オプション化することで約120万円近い価格引き下げを実現した。
一方で最高出力270kW(367PS)、最大トルク750Nmと余裕を感じさせるパフォーマンスを発揮する3.0リッター直列6気筒ディーゼルターボエンジン『OM656M』を搭載したGLEコアは、標準のSUVボディとクーペ版ともに弟分の『GLC』に続く導入に。
ベースグレードである“450d 4MATIC Sports(ISG)”の持つ高い走行パフォーマンスやAIRMATIC(エアマティック)サスペンションの乗り心地、3列シート7名乗車の利便性といったコアバリューを残しつつ、こちらも一部の装備内容を見直したことで戦略的な価格を実現した新たなラインアップとなっている。
そのベースグレードからの変更点として、AMGラインインテリアを廃止した室内ではナッパレザーの本革巻ステアリングをスポーツタイプから標準タイプへ。同ナッパレザーだった本革シートはレザーARTICO(アルティコ)とし、アンスラサイトオークウッドインテリアトリムをブラウンウォールナットウッドインテリアトリムへと変更。さらにドアクロージングサポーターを廃止するとともに、外装色を7色からオブシディアンブラック、MANUFAKTUR(マヌファクトゥーア)オパリスホワイト(有償)の2色とするなど、細部にわたる見直しが施された。
パワートレインでは、いずれのモデルにもISG(インテグレイテッド・スターター・ジェネレーター)が組み合わされ、最大15kWの追加出力と200Nm以上の追加トルクでディーゼルエンジンをサポート。エンジンとトランスミッションの間に配置された電気モーターで、オルタネーターとスターターの機能も兼ね、このモーターと48V電気システムにより従来のハイブリッド車のような回生ブレーキによる発電を行い、約1kWh容量のリチウムイオンバッテリーに充電する。
これによりエンジンの低回転時には、その電力を利用して動力補助を行うことで高い効率性と力強い加速を実現し、スターターが高出力な電気モーターとなることで、エンジン始動時の振動を抑えアイドリングストップからの再スタート時も快適性を向上させている。さらにこのモーターはシフトチェンジ時にも使用され、エンジンが理想的回転数に達するまでの時間を最小限に抑えるためのアシストも実施。変速に必要な時間が短縮され、スムーズでタイムラグの少ないシフトチェンジを実現する。
前述のとおり“300 d 4MATIC(ISG)”は標準SUVボディのみ、そしてGLEコアは標準ボディとクーペの双方に設定され、価格は前車が1147万円、後車が1379万〜1393万円(いずれも税込)となっている。
メルセデスコール:0120-190-610メルセデス・ベンツ日本ウェブサイト:http://www.mercedes-benz.co.jp
[オートスポーツweb 2025年06月23日]