売れっ子芸人たちが慕う、芸人兼ウーバーイーツ配達員TAIGAに聞いた芸人配達員のリアル【チャリンコ爆走配達日誌】

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2026年05月21日 08:50  週プレNEWS

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TAIGAさんに芸人配達員エピソードをうかがってきました


TAIGAさんに芸人配達員エピソードをうかがってきました

連載【ギグワーカーライター兼ウーバーイーツ組合委員長のチャリンコ爆走配達日誌】第151回

ウーバーイーツの日本上陸直後から配達員としても活動するライター・渡辺雅史が、チャリンコを漕ぎまくって足で稼いだ、配達にまつわるリアルな体験談を綴ります!

* * *

自分のタイミングでスキマ時間に配達ができるウーバーイーツの働き方は、仕事の依頼が安定して入ってこない私のようなフリーライターとの相性がピッタリですが、それ以上に相性がいいのが芸人の方々です。

特に、収入が安定していない時期は、急に仕事が入ったりキャンセルとなったりすることが多々ある上「当日朝に入った仕事がきっかけで次の仕事につながった」なんてこともあるので、シフト制のアルバイトではチャンスを逃してしまう可能性もあります。

そういう理由からウーバーイーツの配達員登録をしている芸人は多く、また、芸人が多く住んでいるといわれるエリアでは、お笑いファンの方が「お目当ての芸人さんが届けてくれるかも」とウーバーイーツを注文することもあるそうです。

そこで今回は、オードリーやぺこぱ、メイプル超合金のカズレーザーさんたちから慕われる東京芸人界の兄貴分で、ABEMAの番組でウーバーイーツの配達をする姿が報じられ話題となったピン芸人のTAIGAさんに「芸人配達員エピソード」をうかがってきました。

――いつからウーバーで配達を?

TAIGA 2020年3月です。コロナでいろんな舞台が中止になったんです。

――ライブに出る機会が激減したと。

TAIGA 舞台の大道具のアルバイトをしていたのですが、その仕事がなくなってしまって。

――出役ではなく、裏方の仕事が激減したと。

TAIGA 奥さんも子供もいるので「仕事がなくなりました」では済まされない。そこで、ビッグスモールンという芸人コンビのチロくんがやっていたウーバーイーツの配達員を私もやってみようと。

――現在はバイクで配達されていますが、初めからバイクで?

TAIGA 最初は自転車ですね。家にある電動アシストなしのもので。もともと運動するのは好きだったので、楽しみながら配達できました。スキマ時間に働くことができるので、毎日の子供の送り迎えやイレギュラーに入ることが多い芸人の仕事をしながらでも稼げるのが大きいですね。

――なぜバイクで配達を?

TAIGA バイクの方が稼ぎがいいからです。家族を養わないといけませんから。

――スキマ時間に効率よく稼ぐとなると、配達依頼は選り好みする感じですか?

TAIGA そうですね。バイクの配達は10km以上の距離を運ぶ場合もあるので、すべての依頼を受けると東京都から離れてしまうこともありますからね。なので、2時間後に子供のお迎えに行かなければならない場合や3時間後にナレーションの仕事でテレビ局の行く場合など、状況に合わせて受ける依頼は絞っています。

――芸人配達員ならではのエピソードはありますか?

TAIGA 「ならでは」といきなり言われても......。うーん、そうですね。後輩の家に配達に行ったことは何度かありましたね。カズレーザーとか、さらば青春の光の森田(哲矢)とか。

――売れている後輩のところに届けるのは気まずいのでは?

TAIGA 僕自身がそう感じることはないですね。指示通りに料理を受け取って、指示された先に渡すだけ。カズレーザーとは昔、一緒のライブに出ていた間柄ですが、特に何か思ったとかってことはないですね。

――逆に相手の方が気まずいのでは?

TAIGA カズレーザーに渡したときはそんなことなかったですね。ただ、自分の場合、配達員プロフィールに自分の顔写真を載せていて、名前のところに「TAIGA 芸人」と正直に書いているので、後輩芸人の家に届けたら、置き配と指示されているのに後輩の奥さんがわざわざ出てこられることもあります。

――先輩に届けるケースは?

TAIGA 伊集院光さんに届けたことがあります。置き配だったので自分は「伊集院さんに届けた」という実感がまったくなかったのですが、配達員のプロフィールを見た伊集院さんが「TAIGAが配達に来た」とラジオで話してくださって。ありがたかったです。あと芸人ではないのですが、保育士のてぃ先生にも運びました。商品を届ける数ヵ月前、一緒のイベントに出演していて「お久しぶりです!」とあいさつしましたね。

――配達依頼が全然入らない時間帯があると思いますが、そんなときはどう過ごしていますか?

TAIGA stand.fmで「芸人TAIGAのウーバーイーツ待機中ラジオ!」という生配信をしています。待機中の配信なので5分ほどで終わることが多いのですが、これまでなんだかんだで4500本ほど配信しています。バラエティ番組のエピソードトークのようなすごいことが起こるわけではないですが、待機中のリアルをお届けしています。

――最後に、届くかどうかわかりませんが、ウーバーの運営の方に伝えたいことはありますか?

TAIGA 今のクエストボーナス制度を変えていただきたいです。達成ボーナスの金額を現在より低く設定してもいいので「依頼を拒否できる回数が無制限のクエスト」というこれまでにあったクエストを復活させていただけたらと。

子育て、芸人の仕事のふたつを抱えるTAIGAさんにとって、配達先がどこになるかを選ぶことができない拒否回数に上限のある現行のクエストボーナス制度は達成が困難とのこと。ウーバーで働く人の中には様々な事情を抱えて仕事をされる方もいるので、拒否回数無制限のクエストボーナスは復活させた方がいいのかなと感じました。

●TAIGA(たいが) 
1975年11月20日生まれ。サンミュージック所属のお笑い芸人。『R-1ぐらんぷり2014』ファイナリスト。『とんねるずのみなさんのおかげでした・博士と助手〜細かすぎて伝わらないモノマネ選手権〜』『あらびき団』『爆笑レッドカーペット』『エンタの神様』など多数のネタ番組に出演。現在、お笑いとともにウーバーイーツの配達員をしながら家族を養っている。TAIGAさんの生配信、アーカイブ「芸人TAIGAのウーバーイーツ待機中ラジオ!」

文・撮影/渡辺雅史

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