急な電話にドキっとしました。この手の電話で、よかった内容だったためしがありません。
「ここの現場、バックヤードで派遣先の服に着替えるんですけれど……もうオサムさんのニオイで充満しています!」「そんなに?」私はぎょっとしました。他のアルバイトから電話がくるほどのニオイとは一体……。
その後も、他のアルバイトや取引先から、オサムさんのニオイに対する苦情は続きました。
(どうしよう、全然気が付かなかった……)これだけいろんな人からオサムさんのニオイについて意見が出るということは、よっぽどなのでしょう。採用した私にも責任があります。
「オサムさんの体臭がキツイ!」と、アルバイトだけでなくクライアントからも苦情が相次ぎました。
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このままでは、オサムさんをどこの現場にも行かせることができません。
副社長は「オサムさんにケアをするようにアドバイスしろ」と言いますが……私にはできません!!
どんな言い方をしたらいいかわからないのです。
【第3話】へ続く。
原案・編集部 脚本・物江窓香 作画・春野さくら 編集・塚田萌
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