「今から高速乗るんだから、音量下げたら聞こえなくなるだろ? 俺だってたまには音楽にのって運転したいときだってあるんだよ」「なんでお前のワガママ聞かないといけないの?」ケンジの言葉に言い返す気もなくなりました。「大きな音が苦手」と言っていることの意味があまりわかってもらえていない気がします。
私とケンジは相性が悪いのだと今更ながら思います。ケンジと結婚して気になることが増えました。娘のミユが生まれてからは日々があわただしく余計に気になるのです。
明日は車で1時間くらいの場所にあるアウトレットに出かける予定。ミユの服を見たりいろいろショッピングして、遊び場でミユを遊ばせようという計画でした。
(午前中はゆっくり寝たいのに……でもそう言ったら行かないんでしょう? 本当に自己中心的なんだから)私は心のなかで思いました。本音を言えないことも、私にとっては負担です。
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前日はケンジと一緒に同窓会へ。車内では不穏な空気になりましたが、同窓会では久しぶりに会ったみんなと楽しく会話をしました。
そして実家に預けていたミユを迎えに行き、なんだかんだで寝たのは日付が変わってしばらくしてから。
今日は家族で出かける予定だったのですが……起きられませんでした。とにかく眠くて眠くて。ケンジが休みだったので、ミユのお世話を任せることができて本当によかったです。起きないとケンジが怒るとは思いましたが、どうしても起きることができませんでした。
【第2話】へ続く。
原案・編集部 脚本・物江窓香 作画・魚師 編集・塚田萌
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