JR北海道は13日、ダイヤ改正を2025年3月15日に実施すると発表した。石北本線経由の特急列車に関して、現在、利用の少ない日に運転を取りやめている特急「大雪」を毎日運転の特別快速「大雪」に変更。H100形2両編成での運転とし、運転時刻等も変更する。
現行の特急「大雪」は旭川〜網走間で上下各2本を設定し、基本的にキハ283系3両編成で運転。旭川駅で特急「ライラック」と接続しており、改札を出ないで特急列車同士を乗り継ぐ際、通しの特急料金で乗車できる。2021年3月のダイヤ改正以降、「大雪」はすべて臨時列車化され、閑散期の火・水・木曜日は全区間運休となっている。
2025年3月のダイヤ改正で、「大雪」を特急列車から特別快速に変更し、使用車両もH100形(2両編成)に変更。すべて自由席とし、特急料金不要で乗車可能とする。特急「オホーツク」とともに運転時刻を見直す一方、旭川駅での特急「ライラック」との同一ホーム乗換えは継続する。
ダイヤ改正後、特別快速「大雪」の上下各1本は現行の上り「大雪2号」・下り「大雪1号」とほぼ同時刻(上りは網走駅8時4分発・旭川駅11時51分着、下りは旭川駅12時38分発・網走駅16時32分着)だが、残りの上下各1本は時刻を繰り下げ、現行の上り「オホーツク4号」・下り「オホーツク3号」とほぼ同時刻(上りは網走駅17時49分発・旭川駅21時44分着、下りは旭川駅19時5分発・網走駅22時54分着)に。旭川〜網走間のおもな途中停車駅は上川駅、白滝駅、丸瀬布駅、遠軽駅、生田原駅、留辺蘂駅、北見駅、美幌駅、女満別駅とされ、夕夜間の上り1本のみ瀬戸瀬駅にも停車する。
種別変更後の特別快速「大雪」は、旭川〜網走間を3時間50分前後で結ぶ。使用車両のH100形に関して、2025年度以降、座席数を増やすとともに、座り心地を改善させることで、長距離移動の快適性向上を図るとしている。(MN 鉄道ニュース編集部)