画像提供:マイナビニュースLIFULL HOME'S(ライフルホームズ)は、「2025年 LIFULL HOME'S みんなが探した!住みたい街ランキング(近畿圏版)」を2月10日に発表した。同調査は2024年1月1日 〜 2024年11月30日の期間、大阪府、京都府、兵庫県、奈良県、滋賀県、和歌山県エリアにあるLIFULL HOME'Sに掲載された賃貸物件・購入物件への問い合わせ数を駅別に集計して行われた。
借りて住みたい街ランキング(近畿圏版)は、OsakaMetro御堂筋線「江坂」が京阪鴨東線「出町柳」と接戦の末、1位を奪取した。3位のJR東海道・山陽本線「三ノ宮」もTOP3をほぼ外さない人気駅のため、近畿圏ではこの3駅が3強として毎年ランキングトップを争う構図となっているという。
「江坂」は5位の「新大阪」に約4分、「梅田」にも約11分という抜群のアクセスを誇り、府外からの単身赴任などでの賃貸ニーズが極めて高い街。駅周辺には多くの賃貸物件がストックされているため賃料水準も安定している。
2位の「出町柳」は京都大学吉田キャンパスの最寄駅で同志社大学にも程近く、古くから学生の街として知られ、駅周辺には学生向けの賃貸物件が数多く所在している。また京阪本線の終点・始発駅でもあり、大阪中心部の「淀屋橋」「中之島」「京橋」などにもダイレクトアクセスが可能なため、多くの賃貸ユーザーから人気を集めている。
「借りて住みたい街」TOP200の駅のうち、前年から問い合わせ数を伸ばした駅をランキングする「急上昇ランキング」は、OsakaMetro谷町線「中崎町」が1位となった。OsakaMetro谷町線で「東梅田」へ1駅、2分の徒歩圏でもあり、「大阪」「梅田」界隈に勤務先がある賃貸ユーザーには交通至便のエリアとなっている。
2位はJR片町線「鴻池新田(こうのいけしんでん)」、3位はOsakaMetro御堂筋線「北花田」だった。「鴻池新田」は東大阪市のベッドタウンで「京橋」経由で「大阪」へ約22分、堺市内の「北花田」も「梅田」へ乗り換えなしで30分程度、交通利便性と賃料水準のバランスを重視した結果が反映されているという。
買って住みたい街ランキング(近畿圏版)は、「姫路」が2位以下に大差をつけて3年連続トップを獲得。8年で5回の戴冠と圧倒的な人気を誇る。コロナ禍で観光産業が不調な時期は1位を譲ったが、コロナ後は3連勝、マンション・戸建とも物件価格が手頃なことからアーリー&セミリタイア層および子育て世代のファミリー層に人気が高いことでも知られている。
2位は、前回18位から大きく順位を上げた「天王寺」。駅周辺ではタワーマンションほか複数の開発プロジェクトが進行しており、生活環境や治安の良さから多くの支持を得ている。
3位の「堺筋本町」はコロナ禍で35位までランクを下げたもののコロナ以前は4年連続1位を獲得しており、大阪市内中心部でありながらタワーマンションの開発プロジェクトが継続していることからコロナ後もベスト3をキープし高い居住ニーズを獲得しているという。
「買って住みたい街」TOP200の駅のうち、前年から問い合わせ数を伸ばした駅をランキングする「急上昇ランキング」1位は「谷町六丁目」だった。
大阪市内では、Osaka Metro谷町線沿線エリアは上町台地にあたり高台で住宅地として潜在需要が高く、これまでもマンション開発に応じて問い合わせ数が急増する傾向があった。2022年には隣駅の「谷町四丁目」が買って住みたい街1位を獲得し、今回の総合ランキングでも両駅はTOP10にランクインしている。
2位はJR東海道・山陽本線「吹田」、3位は京都市営烏丸線「四条」。「吹田」は北摂エリアの中心地で、住宅地としても職住近接エリアとしても人気が高く、住宅販売がほぼ皆無だったコロナ禍では総合順位を下げたが、コロナ後の開発で再び注目度が高まっている。
「四条」は京都市のド真ん中だが、四条烏丸エリアでは厳しい景観条例を守りつつ昨年からマンション開発が行われ、国内外の需要が急激に高まっていることが急上昇の要因だという。(蒲生杏奈)