
40・50代になると、以前には経験したことのないトラブルや肌悩みが起こりがち。
複合的なお悩みを感じる方が多く、夏は肌トラブルがより一層起こりやすい時期といえます。
美容ライターでコスメコンシェルジュの筆者が、40・50代の肌に起こりがちな肌の不調と、すこやかな肌を保つためのスキンケア方法をご紹介します。
■40・50代の肌に起こりやすい肌の不調
夏は汗や皮脂で肌の乾燥を感じにくい季節。しかし、汗や皮脂でテカリやベタつきが起こる一方で、40・50代では肌の乾燥も避け難く、口まわりや目まわりが乾燥するという状況が起こりやすくなります。
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また、40・50代の肌は加齢の影響でくすみやすく、どんよりとした肌印象になりがちです。
日焼けをして肌が暗くなると、ますます顔の印象が暗くなりやすいでしょう。紫外線や乾燥の影響で肌がごわつきやすくなる時期でもあります。
年齢によって肌の弾力が低下していき、毛穴が縦長に開きやすくなることも。
紫外線を過剰に浴びることで、繊維がダメージを受けて弾力がより低下すると、毛穴のたるみも進行してしまいます。
もう一つ注意したいのが、紫外線や汗による肌のゆらぎです。
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夏は紫外線によるダメージに加え、汗に含まれる塩分やアンモニアなどの影響で肌が刺激を受け、肌荒れが起こることがあります。肌が敏感な方はこまめに汗を拭くことが重要です。
■朝もきちんと保湿、仕上げに必ずUVケアを
大人の肌は季節を問わず乾燥しやすいため、一年中保湿が欠かせません。化粧水や乳液で水分と油分をバランスよく補い、きちんと保湿を行いましょう。
保湿が重要といっても、冬に使っているクリームなどを朝に使うと、油分過多でメイクが崩れやすくなることも。保湿力のある乳液や、ライトな質感のクリームなどを使うと、ベタつきにくくなります。
朝のスキンケアで重要なのが、仕上げのUVケアです。紫外線はさまざまなトラブルの元凶となるため、日焼け止めや紫外線防止効果のある化粧下地などを使い、肌を紫外線から守りましょう。
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トーンアップできる化粧下地などを使うと、くすみでどんよりとした肌も明るい印象に。
化粧下地やトーンアップ効果を備えた乳液やクリームも販売されており、そうしたアイテムを活用すると仕上げの1アイテムで幅広く対策できます。
■保湿を最優先、低刺激なスキンケアがベター
夜のスキンケアでは、一日の肌疲れを労ることが大切です。夜はうるおい重視でしっかりと保湿をしましょう。
夜の間も、エアコンの影響などで肌が乾燥しやすいので、重ための乳液やクリームで水分を逃さないように対策することをおすすめします。
また、夜は日中に受けた紫外線や汗の影響で肌が敏感になりやすいのも気がかりです。低刺激な基礎化粧品を使っておくと、肌を労りながらお手入れできるでしょう。
摩擦を起こさないように気をつけながら、手のひらでやさしく包み込むように化粧水や乳液、クリームなどを塗布してください。
エイジングケアとして、レチノールや高濃度ビタミンCなどの成分を使用している方も多いかもしれませんが、肌の刺激になり得る成分でもあります。デリケートな状態のときは控えることをおすすめします。
■コンディションのいい日はスペシャルケアを
肌の調子がいい夜は、シートマスクや酵素洗顔などでスペシャルケアをするのもおすすめです。
ごわつきや乾燥によるくすみは、シートマスクでたっぷりとうるおいを与えることで、明るくみずみずしい肌に近づけます。
ごわつきがかなり気になるときは、酵素洗顔などを使ったお手入れをすると肌がやわらかくなるでしょう。肌の負担になる可能性があるため、コンディションの悪い日は避けてください。仕上げはいつも以上にきちんと保湿を行い、乾燥対策を重視しましょう。
40・50代の肌はさまざまなトラブルが起こりやすく、夏になるとさらに強く影響を受けるおそれがあります。毎日のスキンケアで保湿と紫外線対策を徹底し、うるおい豊かで健康な肌をキープしましょう。
(コスメコンシェルジュ・美容ライター/古賀 令奈)