倉庫内に積み上げられた政府備蓄米=3月7日、神奈川県内(AFP時事) 全国農業協同組合連合会(JA全農)は23日、3月までに落札した政府備蓄米19万9270トンのうち、今月22日時点で10万3753トンを卸売業者に出荷したと発表した。出荷比率は前回発表の41%(15日時点)から、52%まで上昇した。3回目となる4月の入札で落札した9万6925トンについても、販売先との契約が完了した。
農林水産省は、歴史的な高値が続くコメの価格を抑制するため、備蓄米の入札を3月以降3回にわたって実施。初回は約14万トン、2回目に約7万トン、3回目となった4月23〜25日には約10万トンの入札を行った。
JA全農によると、1、2回目の入札での落札分については22日までに、卸売業者からの落札量の82%に当たる16万3155トンの出荷依頼を受けた。内訳は、4月までの出荷分が5万5112トン、5月分が7万2610トン、6月分が3万4206トン、7月分が1227トン。
3回目入札での落札分も依頼に応じて出荷を進めており、販売状況は来週以降公表する。