養子縁組案「皇族確保の要」＝自民・麻生氏が結論見送り報告

　自民党は１１日、「安定的な皇位継承の確保に関する懇談会」（会長・麻生太郎最高顧問）を党本部で開いた。麻生氏は、皇族数確保を巡る与野党協議で今国会での取りまとめが見送りとなった経過を報告。出席者によると、旧宮家の男系男子を養子として皇室に迎える案について「８党・会派が支持している。皇族数確保の要として必ず実現しなければならない」と語った。

　麻生氏は、女性皇族が結婚後も皇族の身分を保持する案を巡り、８党・会派が夫と子は皇族とすべきではないと主張したと指摘。皇族とすべきだとの声は「少数意見」だったと説明した。その上で「これを踏まえて速やかに合意を形成し、立法を早急に行っていかなければならない」と語った。

　自民、立憲民主両党が女性皇族の身分保持案を先行してまとめることで合意したとの立民の野田佳彦代表の主張については「そのような事実はない」と否定したという。