2,000人のママが回答!「回覧板は必要と感じない」が6割超。価値はどこに?<ママのリアル調査>

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2023年07月18日 11:00  ママスタジアム

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皆さんの住んでいる地域に「回覧板」はありますか? 町内会などで必要なお知らせを、順にまわして閲覧する「回覧板」。今回ママスタセレクトでは「回覧板の習慣、あなたは必要だと感じますか?」というアンケートを実施しました。回答には「必要だと感じる」「必要だと感じない」「回覧板がない(または回覧板を知らない)」の3つを設定。2,000人以上のママたちの意見が集まりました。
回覧板:回覧する文書などに付ける板・厚紙。(広辞苑第七版より)

回覧板がなくても困っていない



回覧板について_グラフ
「回覧板がない」と答えたママは411人、19.8%いました。なかには回覧板そのものの存在を知らない人もいるようです。ご近所付き合いが希薄になりつつある現代、回覧板が存在しない地域もあるようですね。
『マンション住まいのため掲示板に張り出されてるから』
集合住宅に住んでいる人たちは、掲示板でお知らせを確認しているといいます。行事のお知らせだけでなく、ゴミ捨てのルールや騒音問題に関する注意喚起など、すべて掲示板で完結するところもあるようです。
『連絡はすべて市のアプリや郵送などで届く』
「行事などのお知らせは公民館からの放送で流される」というコメントもありました。地域全体に一斉にお知らせの放送が流されるようですね。
『町内会に入っていないので回覧板は来ない』
「賃貸住まいで町内会などに属していない」など、住んでいる地域に回覧板を回す習慣はあるけれど、町内会に入らず回覧板とは無縁の人も一定数いることがわかりました。

回覧板は必要ないと考える人は64.1%


一方で回覧板の習慣はあるし知っているけれど、「必要だと感じない」と答えた人は1,335人、64.1%のママたちです。半数以上を占めましたが、その理由はどこにあるのでしょうか。

忙しい・情報が古くて意味がない

『隣人と家を行き来するのが忙しくてイヤ』
『日中留守の家庭が多いし、時間のロスが大きい』
「フルタイムで仕事しているので、次の家に回すのは面倒」という声もあります。不在であればポストに入れて回しあう地域もあるようですが、なかには「手渡し」がルールとなっているところも……。そうなると受け取るのも届けるのもハードルが高くなるのでしょう。
『回りきる頃には情報が古くて意味がない』
『回ってくるころにはイベントなどの告知も申込期限ギリギリか終わっている』
回覧板を回す家庭数が多い、不在のお宅が多いなどの理由から、回りきるまでに時間がかかることもあるようです。自分のところに回ってきたときには、古い情報だったということが続けば、意味がないと思うのも無理はありません。

ネットで情報を得たい!

『回覧板は電子化してほしい!』
『LINEグループを作るか、自治体のアプリなどを制作し活用すべき』
情報は紙ではなく電子化してほしい、との声もありました。しかしそれが活用できるのはデジタルに慣れている世代に限られるのかもしれません。どの世代の人も平等に情報を得られるようになるには、もう少し時間や工夫が必要かもしれません。

回覧板が必要だと感じる理由


過半数のママが回覧板は「必要ない」と感じる一方で、「必要だと感じる」と答えたママは336人、16.1%いました。もっとも少ない回答でしたが、そこには、さまざまな理由がありました。

身近な情報を確実に得られる

『こども会のイベントや近隣の学校の行事を知ることができる』
『回覧板にしか載っていない、地域のことや子育て情報がある』
『お祭りや市が開催している無料の情報が載っている』
『廃品回収などの日にちが分からないから、回覧板は必要』
回覧板を存分に活用し、便利に感じている人もいます。回覧板で得られる情報は「地域のイベント」や「廃品回収の日程」「防災情報」など、住んでいる地域に密着したものばかりでしょう。市報や区報など自治体から届く情報よりも、もっとコアで”わが家にとって”より身近な情報を得られるメリットがあるのではないでしょうか。「情報を自分から取りに行かなくてもわかる良さがある」との声もありました。

隣人同士のコミュニケーションツールとして


さらに多く寄せられたのが、こちらの意見です。
『より幅広い年代の方とお付き合いができる』
『年配のひとり暮らしが多い地域なので、見回りも兼ねて』
『自然災害が増えているし、近所とのつながりを持っているのは安心』
「回覧板ぐらいしか地域との関わりがなくなっている。それまでなくすと核家族化が進むと思う」との意見もありました。回覧板を隣人同士のコミュニケーションツールとして大切にしたいと考えていることがわかります。

地域での助け合い



筆者は都内在住ですが、町内会も回覧板も健在です。回覧板を通して「防災情報」「資源回収の日程」だけでなく訃報や誕生といった個人的な消息も知ることができます。隣り近所にはどういう方たちが、何人家族で住んでいるのかがわかるからこその助け合いも……。長期間不在にしている高齢の方のお宅の庭木を、近隣のメンバーで手入れをすることもあります。また一人暮らしの人が体調を崩したと聞けば、食事の差し入れやペットのお世話に行くこともあるのです。どれも「顔のみえる付き合い」をしているからこそと感じます。私たちママ世代が高齢の方たちの生活を気にするように、わが子の様子も高齢の方たちに見守っていただいていると実感します。子どもの小学校入学の際には、町内会から色鉛筆のプレゼントをいただきました。

多数・少数で決められないこともある


回覧板が必要だと答えた人は、全体の2割にも満たない少数派。しかし少数派ながらも、隣人とのコミュニケーションを大切にしたい気持ちが伝わってくる結果となりました。回覧板を回すことで安否確認ができるなど、身近な高齢者に対しての配慮をのぞかせる人も少なくありません。デジタル化で簡単に情報が得られる現代。そんななかでも地域で高齢者を見守り、地域で子どもを育てていく。そのような関係や繋がりを大切にしたいと願うとき、回覧板はその手段として十分に価値があるのではないかと考えます。
【アンケート概要】
総回答数:2,082票
調査方法:インターネット
調査月:2023年6月
調査・分析:ママスタセレクト編集部
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文・編集部 イラスト・善哉あん

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このニュースに関するつぶやき

  • 自治会そのものが戦時中の「隣組」の名残だと言うし、自由主義社会の国のなかで、あるのは日本だけとか。いらないよそんなもの。
    • イイネ!13
    • コメント 2件

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