スキャンダルで将来が不安視されるレッドブルF1代表ホーナー。本人は不適切行為を否定、新車発表前にヒアリング出席へ

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2024年02月07日 12:51  AUTOSPORT web

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レッドブルF1のチーム代表 クリスチャン・ホーナー
 レッドブル・レーシングF1チーム代表クリスチャン・ホーナーが問題ある行為をした可能性があるとして、レッドブル社が調査を行っていることが判明、これによりホーナーに何らかの処分が下されるのかどうかに注目が集まっている。

 ホーナーが不適切な行為をしたという疑いについて把握したレッドブル社が、調査を行っていることが、今週明らかになった。

 レッドブル社は次のような声明を発表した。

「最近のある申し立てを認識した後、当社は独立した調査を開始した。このプロセスはすでに進行中であり、外部の専門弁護士によって行われている。当社はこれらの問題を極めて深刻に受け止めており、調査は可能な限り早く完了する予定だ」

 問題視されている行為が具体的にどのようなものなのかは、公表されておらず、いくつか説がある。レッドブル・レーシングと非常に強いつながりを持つドイツのブロガーが、ある情報を一時的に公開した。それによると、ホーナーがチームのある従業員に対して、不適切な写真を送り、その従業員がホーナーに対する正式な苦情を申し立てた可能性が考えられる。ただし、そのブロガーは、すでに自身のウェブサイトおよびソーシャルメディアから、関連する情報をすべて削除している。

 いずれにしても、レッドブル社が声明を発表したように、何か深刻な申し立てがあり、本社が調査を開始しなければならなかったことは確かだ。ホーナーはザルツブルクに飛んで、レッドブル社の上層部に対して、自分の言い分を示さなければならなくなった。今週金曜には、この件についてのヒアリングが実施されるといわれる。

 ホーナーは、マックス・フェルスタッペン一家との関係が深いオランダの新聞に対して、「これらの主張を完全に否定する」とコメントした。一方、レッドブル・レーシングは現時点ではこの件についてのコメントを控えている。

 2005年のチーム創設時から代表を務めているホーナーにこのような問題が持ち上がったことは、チームに大きな衝撃を与えているはずだ。チームにとって今は、2024年型『RB20』の最終的な組み立てが行われ、1週間後にはシェイクダウンが行われる予定の、非常に重要な時期である。

 現在調査の対象となっているホーナーだが、停職処分を受けることなく、チーム代表の職務に当たっている。ただ、今のホーナーは、外部とのコミュニケーションにかかわる仕事を行うのは難しいだろう。

 この件が解決するまで、ホーナーのチーム代表としての活動は控えめになるものと考えられるが、その間、誰が代わりに公の場で話すのかは不明だ。短期間であれば、スポーティングディレクターのジョナサン・ウィートリーが代理を務めることができるかもしれない。

 しかし、レッドブル社がどのような結論を下すにせよ、ホーナーの立場が非常に弱くなってしまうことは間違いない。その結果、この数年、ホーナーが舞台裏で抗争してきたヘルムート・マルコが、チーム内で圧倒的な権力を握ることになるかもしれない。

 レッドブル・レーシングは、2024年型『RB20』の発表会を2月15日に実施する予定となっている。

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