引く手数多だったアストンマーティンF1加入のコーウェル。レッドブルも交渉したとホーナー代表が明かす

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2024年07月18日 11:50  AUTOSPORT web

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メルセデスHPPのマネージングディレクターを務めたアンディ・コーウェル
 レッドブルF1のチーム代表であるクリスチャン・ホーナーは、アンディ・コーウェルがアストンマーティンのグループCEOに就任する前に、すべてのF1パワーユニットメーカーが彼との契約を確保しようとしていたことを明らかにした。

 メルセデスのハイパフォーマンスパワートレインズ(HPP)の責任者を務め、メルセデスが圧倒的優位に立ったハイブリッド時代の陰の立役者だったコーウェルは、10月にアストンマーティンに加わる予定だ。コーウェルの着任は、チームによる2026年シーズンに向けたホンダのパワーユニットへの段階的移行と時期を同じくしている。2026年シーズンは電気システムが大幅に強化され、持続可能な燃料への切り替えが義務付けられることになる。

 コーウェルは、ブリックスワースにあるメルセデスのパワーユニット部門の指揮を7年執った後、2020年のF1シーズン半ばにメルセデスHPPの責任者の職を辞した。ホーナーは、F1のハイブリッド時代におけるメルセデスの成功にコーウェルが多大な貢献をしたと認識している。また、コーウェルの専門知識を競争上のアドバンテージのために利用するべく、複数のトップチームが彼との契約を確保することに強い関心を持っていたことを認めた。

「アンディは素晴らしい人物だ。彼は非常に有能なエンジニアであり、HPPで素晴らしい仕事をした。彼はあのプロジェクトの背後にある主要な支柱だった」とホーナーがメディアに語ったと、『Racingnews365』が報じた。

「彼はメルセデスを離れ、F1の外でしばらく時間を過ごすことを選んだ。もちろん、その期間中にすべてのエンジンマニュファクチャラーが彼と話をしたと思う」

「彼が休暇を取りたいと決めた後、我々は満足のいく代替案を出した。しかし彼はアストンマーティンで、エンジンとは関係のない役割を引き受けた」

 アストンマーティンは、イギリスGPに先立ってコーウェルを起用し、55歳の彼をグループCEOに任命することに成功した。アストンマーティンF1のチーム代表であるマイク・クラックは、会長のローレンス・ストロールが、コーウェルにチーム加入を説得する上で極めて重要な役割を果たしたことを明らかにした。

「ローレンスはパドックの誰よりも説得力のある人物だ」とクラックは説明した。

「彼は非常に力強いが、それは言葉だけではない」

「(ファクトリーに)目を向けると、そこで起こっていることは非常に印象的だ。ファクトリーと風洞は最先端のものだし、アンディはホンダを高く評価している。グループCEOとしての素晴らしい未来を約束できる要素が数多くそろっている」

 また、クラックはコーウェルの実績、リーダーシップ能力、財務管理スキル、そして彼に対する同僚からの肯定的な評判について強調した。

「振り返ってみると、彼がいたところにはどこでも成功があった。つまり、スタッフ、インフラ、予算を管理する非常に優れた能力があったに違いないだろう。彼と一緒に仕事をしたことのある人たちからは、肯定的なことしか聞いていない。だからこそ、我々がどのように協力していくかということに、私は非常に前向きでいる」

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