株式投資で殖やす! お金のプロと考える、7億円or5000万円が当たったときの最適ムーブ

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2024年08月02日 07:40  週プレNEWS

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1等・前後賞合わせて7億円のサマージャンボ宝くじと、同5000万円のサマージャンボミニが発売中! 当選したときの最適ムーブを考える!

【写真】インバウンド急増中の今、観光地の民泊オーナーになるのもあり!

■あなたは手堅くいく? それともハイリスク?

買った宝くじが1等当せんしても、「散財していたら、いつの間にかなくなっちゃった!」なんてことにもなりかねない。そこで、サマージャンボで7億円かミニで5000万円が当たった場合に備えて、その使い方をお金のプロたちに考えてもらった!

まずは小型株投資家の中野勘十さん。7億円が手に入ったらどうする?

「手堅くいくなら米国債とTOPIXインデックスに2.5億円ずつ投資をします。今後、米国がどこかのタイミングで利下げをした場合、債券価格が上昇するので米国債を購入しておきたいです。

そして、リスク分散の観点から米国以外に投資をするなら日本株かなと。推しはTOPIXインデックス。この1本で東京証券取引所に上場する株式銘柄を広く網羅するので堅実だと思います。残りの2億円で東京・神楽坂の低層高級マンションを購入して物欲を満たします」

米国債のリターンは約4%なので2.5億円分なら約1000万円、TOPIXの過去10年の平均リターンは10.68%なので約2670万円の年間収入が見込める! 国際市場の先が読みづらくても、分散してリスクヘッジすればおいしい思いができそう!

逆に、リスクを取ってでも増やしたいって場合は?

「流れに乗って一獲千金を狙うならフランチャイズ経営もありでしょう。それなら海外の養殖場で育てたニホンウナギを使うことで、品質を守りながら低価格でうなぎを提供している『鰻の成瀬』。

もしくは、すかいらーくグループが手がける『むさしの森珈琲』。こちらは銀座にも出店しており、会社としても本気度が見えるので、今後もっと伸びると思われます。

もちろん立地によりますが、1億円出せば『鰻の成瀬』なら2店舗、『むさしの森珈琲』なら1店舗はフランチャイズ経営できるはず。どちらのブランドも急成長中なので、勢いが続けば数年で回収できると思いますが、失速すれば数年で閉店もありえます」

スリル好きにはたまらない提案だ!

「また、インバウンド需要が伸びているので、飛騨高山で民泊業を展開してみるのもありでしょう。飛騨高山を狙う理由は、総合リゾート企業のリゾートトラストが進出しているから。つまり、大手がマーケティングして『伸びる』と見極めた観光地なんです」

やはり今はインバウンド需要を考慮に入れたほうがいいようだ。FXトレーダーで経営者、美術家の加藤雄太さんも宿泊業に着目する。

「まずは最寄りの事業承継・引継ぎ支援センターへ行き、黒字の旅館かホテルを狙います。源泉があって、ADR(客室平均単価)が高い物件でも、7億円あれば2、3軒は購入できると思います。インバウンドだけでなく、日本の高齢化社会もビジネスチャンスですから、数年ほど経営して軌道に乗せた後に転売するのも十分可能だと思います」

そんな加藤さんは、サマージャンボミニで5000万円当せんした場合はどうする?

「9月にキャッシュが入ると想定して、FXで毎月1000万の円売りポジションを続けます。今後いっそう円安が進むと思うので」

円売りポジションを取るということは、円を売ってほかの通貨を買うこと。

「それによって得られるスワップポイント(2ヵ国間の金利差によって発生する損益)もおいしいですから」

また、個別株に一点投資という初心者にやさしい案も。

「テスラに全額投資するのもいいですね。なんだかんだでEVは今後もマーケットが拡大していきますから」

テスラ株を長期保有してたら数年後に資産が倍増してたなんてこともありそう! 前出の中野さんも5000万円の場合は基本的に同じ路線だ。

「5000万円でも手堅くやるなら米国債とTOPIXインデックスですが、小型成長株に全額ベットするのも一手ですね。僕なら電子書籍市場が年々拡大していることを見込んで、電子出版社のアルファポリスに全額投資します。ヒットコンテンツが生まれた場合の事業成長に期待します」

ファイナンシャルプランナー(FP)の村上賢さんは、リスクはなるべく最小限にしたほうがいいと話す。

「一番大切なのは元本を減らさないこと。いくら大金があるといっても、徐々に元本が減っていく状態は精神衛生上避けたほうがいい。だから、リスクよりも資産保全を考えるべきです。

私の場合、金額にかかわらず年利5%を目指します。7億円なら半分の3.5億円を外国債券に分散投資します。具体的には利付債(りつきさい)、ゼロクーポン債などですね。これでリターン4%を狙う。

もう半分の3.5億円を投資信託やETFを通じて海外のインデックス、バリュー、成長株に分散投資。これでリターン6%を想定します。合わせて5%程度の期待リターンを狙いたい。

5000万円の場合も同様で、オルカン(全世界株式)一本、もしくは外国債券の分散投資のどちらかにします」

7億円の5%なら年間3500万円! それだけあれば悠々自適に暮らせそうだ。

「それでも生活水準を変えないことが大切。このお金は自分で稼いだお金でもなければ資産運用で手に入れたお金でもないですよね? そう考えると、いきなり投資を始めても乱高下に耐えられない可能性がありますから。

医療でいうセカンドオピニオンのように、お金も親身で顧客目線の優秀な独立系FPやIFA(資産アドバイザー)に相談してほしい。7億円なら3人、5000万円ならふたり、これまで全然つながりのなかった専門家が理想です」

確かに、大きな金額の資産運用はメンタルにきそうだ。その場合、お金のプロの相談相手が必要かもしれない。まあ、すべて当たったらの話だけど。当せんした方はぜひ参考にしてください!

取材・文/鈴木林太郎 写真/iStock

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  • これだけギャンブル依存症問題が取り沙汰される現代に、公営ギャンブルを進める記事って…大丈夫かこのギャンブル脳は?
    • イイネ!2
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