母は、私を無理やり起こして学校に行かせるようなことはしませんでした。けれどベッドから起き上がれない私に、「今日もか」と感じているのを察します。私が学校を休みがちなことに母が悩んでいるのは知っています。ただ、明るく接するように心がけてくれているようです。それにも少し、罪悪感があります。
体がだるい、気持ちがざわざわする。そんな理由で学校を休む人は自分だけかもしれないと、当時は悩んでいました。同級生はみんな学校を楽しんでいるようにも見え、つらかったことを覚えています。
生理用品を買ってもらうのは母に任せていました。それに、汚れものは私が手洗いしますが洗濯機を回すのは母です。きっと母はそういった状況から娘に生理がきていないと勘づいたのでしょう。
小学校から休みがちだった私は、高校に進学したあと、もっと学校に行けなくなってしまいました。当時は自分の気持ちをうまく話すことができず、自分の体のことも母に伝えられませんでした。
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不登校に対して、さまざまな意見があると思います。けれど私にとっては、ここで「休む」ことを選ばせてもらえたことは、とても大きな意味のあることでした。
参考:文部科学省│高等学校卒業程度認定試験 概要・パンフレット等
【第2話】へ続く。
原案・編集部 脚本・もえこ 作画・吉田ぱんだ 編集・みやび
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