<フィギュアスケート:ロンバルディア杯>◇13日◇第1日◇イタリア・ベルガモ◇男子ショートプログラム(SP)
男子SPが行われ、今季初戦を迎えた24年世界選手権銀メダルの鍵山優真(21=オリエンタルバイオ/中京大)は、ジャンプにわずかなミスがでたが、98・68点の高得点を記録した。
ローリー・ニコル氏が振り付けた「The Sound of Silence」の曲を使う新演目。冒頭の4回転サルコーの着氷が乱れたが、細かな振り付けを完成度高く披露した。残る2回のジャンプ機会はまとめ、フィニッシュまでよどみない滑りで歓声を浴びた。
演技直後には頭を抱える姿もあったが、高得点を確認すると、少し驚きながらもほほ笑んだ。「初戦から300点を狙えるクオリティーを」。8月にイタリアで行われた強化合宿で士気を高めていた舞台。ミスがありながらも、フリー次第で目標が届く点数に乗せてきた。
リンク脇では、世界王者のイリア・マリニン(米国)が演技を見つめていた。最大のライバルは自分の滑走順前に演技を目に焼き付けにきていた。鍵山は「嫌でも意識しちゃう部分はもちろんある。やっぱり同じ男子シングルで競い合っているライバル、僕はライバルだと思っているので」と気持ちを隠してこなかった。「すぐには追い抜くことはちょっと難しいかもしれないですけど、今シーズンの後半やワールド(世界選手権)で同じぐらいのレベルで戦っていけるように、とにかくいろいろな技のクオリティーを高めていきたいと思います」とシーズンの終盤をにらんでもいた。
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フリーは15日に行われる。まずは自分の目標とした点数を超えるため、全力を尽くす。
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