「第75回NHK紅白歌合戦」司会を務める(左から)伊藤沙莉、有吉弘行、橋本環奈(C)モデルプレス 【モデルプレス=2024/12/06】大みそか恒例の「第75回NHK紅白歌合戦」(午後7時20分〜11時45分※中断ニュースあり)の司会を務める有吉弘行(ありよし・ひろいき/50)、橋本環奈(はしもと・かんな/25)、伊藤沙莉(いとう・さいり/30)、同局の鈴木奈穂子(すずき・なおこ/42)アナウンサーにインタビュー。放送に向けての意気込みや、番組を通じて伝えたい想いについて語ってもらった。【前編】
【写真】橋本環奈、美デコルテ際立つドレス姿 ◆「第75回NHK紅白歌合戦」
今年のテーマは「あなたへの歌」。メジャーやマイナー、国や性別、時代にとらわれず、1人ひとりに最高の歌をおくる、などの想いが込められる。司会は有吉(2年連続2回目)、橋本(3年連続3回目)、伊藤(初)、鈴木アナ(初)の4人が担当。連続テレビ小説の前期・後期の主人公が司会を担当するのは、紅白史上初となる。
前編では、自然災害に見舞われた2024年を振り返りつつ、司会者として番組を通じて伝えたい想いなどについて聞き、後編では、「歌」に背中を押されながら、夢を追う視聴者やファンに向けて「夢を叶える秘訣」について語ってもらった。
◆紅白司会の意気込み明かす
― 「第75回NHK紅白歌合戦」の司会を務める意気込みを教えてください。
橋本:まずは紅白という事はもうすぐ大晦日が来ることにとても驚いています。今日の取材でさらに緊張感が増してきているのですが、日本中の皆さんが観ていらっしゃる番組ですし、皆さんが年末の締めくくりとして明るく楽しく年越しできるように、しっかり頑張りたいと思っています。また、“朝ドラ”「おむすび」が撮影中でもありますので、“朝ドラ”スタッフの皆さんがすごく楽しみにしてくださっていて、作品との関わりなど、少しでもあればいいなと思っています。
伊藤:取材や準備を重ねていく中で、徐々に司会としての実感が湧いてきまして、だんだんと緊張感が高まってきました。先ほど、環奈ちゃんもお話されていたように、1年の締めくくりだと思いますので、「今年もいい年だったな」とポップな明るい気持ちで、皆さんが年越しを迎えられるような空気感が出せたらいいなと思います。とにかく、自分にできることを一生懸命やるしかないので、できることをひたすら頑張ります!
有吉:紅白の司会は、2023年の1回きりだと思っていたのですが、2回目ということで、棚からぼた餅ですけど…ラッキーです(笑)。前回は、かなり緊張してしまったので、今年は楽しんで進行できたらいいなと思います。
鈴木アナ:ずっとドキドキふわふわしていて、本番もちゃんと地に足をつけて立っていられるか少し不安なところではありますが、本番の大晦日では、この4人で出場歌手の皆さんを思い切り盛り上げて、素敵な大晦日にしたいと思います。先ほど4人でタイトルコールの撮影を行ったのですが、4人の息がぴったり合っていた気がしたので、引き続き息を合わせて歌手の皆さんを盛り上げていきたいです。
― 有吉さんは、様々な番組で司会をしていますが、紅白には特別な思いがあるのでしょうか。
有吉:他の番組は、大体緊張する人とやってないんですよね(笑)。普段は、楽しいメンバーとやっていますけれども、紅白はすごいメンバーが出ていらっしゃるので、緊張感が違います。自分もあまり意識しないようにしているのですが、声のトーンが1個違うなという感じがします。
◆有吉弘行&橋本環奈、紅白司会経験で変わったことは?
― 橋本さんと有吉さんは、紅白での司会経験を経て、変わったことがありましたら教えてください。
橋本:紅白のように4時間半の生放送を行う番組自体あまりないですし、そこで司会を担当させていただくというのは、普段の俳優業とは全く違うので、臨機応変な対応は学ばせて頂いた感じはします。放送中には、タイムキープをされていて、時間についても随時伝えられるのですが、あまりその数字を聞きすぎると、緊張しすぎてしまいますし、焦ってしまうので、あくまで焦らないことが大事だと思いながら去年も担当させていただきました。そのため、紅白の司会を通じて、どんな状況でも落ち着けるようになったと思います。
有吉:僕は、これまで“ヒッチハイクした1発屋”、“毒舌”とか…自分の肩書きがずっと気に入らなかったんですよね。ですが、やっと“紅白司会”という良い肩書きができて、それが1番助かっています。
― 紅白司会初挑戦の伊藤さんと鈴木アナは、今回の司会経験を通じて、どんな変化に期待をしますか?
伊藤:生放送がとても苦手で紅白司会を通じて、言葉選びなどを鍛えることが出来たら、今後も番宣でラジオとか出演させていただいた際に困らなくなるのではないかと思いました。
鈴木アナ:ここまで長時間の生放送で、司会をする経験は中々ないことです。きっと、本番には尺調整や、尺キープで焦っていると思うので、橋本さんがお話しされていた「焦らないこと」を肝に銘じたいと思いました。
◆2024年紅白で届けたい想いとは
― 2024年は、元日から災害などに見舞われ、厳しい1年になったように感じます。そんな年の最後を見送る大晦日、そして紅白をどのように過ごしたいですか。
橋本:前回も紅白の司会を担当させていただいて、帰ってくる時間が遅かったのもあり、元日はずっと寝ていました。そんな時に、やっと起きて、家族に挨拶をしていたら、地震速報のニュースを目にしたことが記憶に残っています。まだ、復興ができてないのが現実だと思いますし、明日をどう生きるか、すごく考えている皆さんがまだたくさんいらっしゃると思うんです。「おむすび」では、阪神・淡路大震災に関する内容を扱っていて、演じるにあたって沢山の方からお話を伺い、その時にラジオで流れていた曲や匂い、音をすごく覚えている人がたくさんいました。生まれてから様々な経験をしていく中で、音楽に救われることはたくさんあると思いますし、それが文化として、長く続いた「紅白歌合戦」という番組で、皆さんが少しでも明るい気持ちになってくれたら嬉しいなと思いますし、司会として日本中の皆さんに心を込めて丁寧に歌を届けるサポートをさせていただきたいと思います。
有吉:一生懸命、明るく楽しい番組で、少しでも皆さんの力になることが出来たら良いなと思いますし、できることならマラソンでもしてあげたいですが(笑)、今回は歌で皆さんを元気づけようかなと思います。
伊藤:家族と一緒に観たり、友達と一緒に観たり、自分がずっと観てきた番組で、自分の人生の中でも当たり前にあり、紅白を観る季節がやってくるのは、毎年すごく楽しみだったので、その中で自分が司会として入れていただくことは、奇跡みたいなことだと思います。せっかく与えていただいた任務ですので、きちんと遂行して、皆さんと楽しい時間を過ごしていきたいです。また、観ている方々にも楽しい時間を過ごしていただきたいと思います。
鈴木アナ:毎年いろんなことが起きて、ご覧になっている方にもいろんなことがあった1年だと思うんです。紅白歌合戦のこの4時間の中でも、華やかな場面もあれば、今年1年をじっくり振り返ったり、懐かしかったり、ちょっと涙したりと、様々な演出や歌があると思いますので、ご覧になっている方には1曲1曲を噛み締めていただければと思います。最後の「蛍の光」からテープがバーンと広がって、その後に除夜の鐘が鳴る。「ゆく年くる年」に行くあの感じを毎年とても楽しみにして観ていましたので、そういったところまで味わって1年を締めくくっていただけたらと思います。
★後編では、有吉・橋本・伊藤が届けたい“大切な歌”や、夢を叶える秘訣などについて語ってもらった。
◆「第75回NHK紅白歌合戦」12月31日(火)午後7時20分〜
今年のテーマは「あなたへの歌」。メジャーやマイナー、国や性別、時代にとらわれず、1人ひとりに最高の歌をおくる、などの想いが込められる。12月31日(火)午後7時20分から11時45分まで、NHK総合、BSP4K、BS8K、ラジオ第1で生放送される。(modelpress編集部)
◆有吉弘行(ありよし・ひろいき)プロフィール
1974年5月31日生まれ、広島県出身。1994年に猿岩石を結成し、1996年から「進め!電波少年」で人気を博し、注目を集める。1997年には「白い雲のように」で歌手デビューを果たし、楽曲はミリオンセールスを記録した。その後、2004年からはピン芸人として活動を開始し、毒舌キャラとして人気を集め、「有吉のお金発見 突撃!カネオくん」(NHK総合)、「有吉ゼミ」(日本テレビ系)、「有吉の壁」、(日本テレビ系)、「櫻井・有吉 THE 夜会」(TBS系)と、レギュラー冠番組を多数持つ。
◆橋本環奈(はしもと・かんな)プロフィール
1999年2月3日生まれ、福岡県出身。福岡発ダンスボーカルアイドルユニット・Rev.from DVLのメンバーとして2014年4月にメジャーデビュー。「奇跡の一枚」といわれる写真をきっかけに“天使すぎるアイドル”“1000年に一度の逸材”としてブレイク。その後は、女優としても活躍し、映画「セーラー服と機関銃 −卒業−」(2016年)で主演デビュー。近年の主な出演作に映画「かぐや様は告らせたい〜天才たちの恋愛頭脳戦〜」シリーズ(2019年・2021年)、「キングダム2 遥かなる大地へ」(2022年)、「王様に捧ぐ薬指」(TBS系/2023年)、「トクメイ!警視庁特別会計係」(カンテレ・フジテレビ系/2023年)、「赤ずきん、旅の途中で死体と出会う」(Netflix/2023年)などがある。2024年度後期 連続テレビ小説「おむすび」(NHK総合・毎週月〜土あさ8時〜ほか)では、主人公・米田結を演じている。
◆伊藤沙莉(いとう・さいり)プロフィール
1994年、千葉県出身。生まれ持った芝居のセンスと確かな演技力でシリアスな役からコメディまで幅広い役柄をこなす実力派として、ドラマや映画、舞台などで活躍。ギャラクシー賞テレビ部門個人賞、ブルーリボン賞助演女優賞、山路ふみ子女優賞、文化庁芸術祭放送個人賞、橋田賞新人賞ほか受賞歴多数。近年の主な出演作に映画「ちょっと思い出しただけ」(2022年)、「すずめの戸締まり」(2022年/声の出演)、「探偵マリコの生涯で一番悲惨な日」(2023年)、ドラマ「ミステリと言う勿れ」(フジテレビ系/2022年)、「拾われた男」(NHK総合/2022年)、「ももさんと7人のパパゲーノ」(NHK総合/2022年)、「シッコウ!!〜犬と私と執行官〜」(テレビ朝日系/2023年)など。2024年度前期NHK連続テレビ小説「虎に翼」で主人公の佐田寅子を演じた。
◆鈴木奈穂子(すずき・なおこ)プロフィール
神奈川県出身。2004年に同局に入社。高松放送局、松山放送局、東京・アナウンス室に勤務。「NHK ニュースおはよう日本」、「ニュースウオッチ9」、「NHK ニュース7」でキャスターを務め、現在は、「あさイチ」を担当。2023年には、「紅白ウラトークチャンネル」を担当し、出場歌手の魅力や舞台裏の情報など、お茶の間感たっぷりに届けた。
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