自分にしか出せない“魔法”を求めて…百田夏菜子を形成した『おジャ魔女どれみ』への変わらぬ想い

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2025年01月10日 12:39  ORICON NEWS

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『おジャ魔女どれみ』への想いを明かす百田夏菜子
 幼少期の女の子にとって、いつの時代も憧れの対象になるのが“魔法少女”という存在。ももいろクローバーZのリーダ−であり、俳優としても活躍する百田夏菜子にとっては、まさにそれが『おジャ魔女どれみ』だった。常に“おジャ魔女”愛を公言し、アイドルとしての彼女を形成したのも、同作から受けた影響が計り知れない。そんな百田に、昨年誕生25周年を迎えた『おジャ魔女どれみ』への思いを改めて聞いた。

【写真】「おジャ魔女」のなりきりアイテムにご満悦な百田夏菜子

■限りある魔法をどの場面で使うか?「生き方そのものを学びました」

――1999年にアニメ化されて、昨年25周年を迎えました。いまだ継続的にコンテンツ化されるなど息の長い作品ですよね。やっぱり女の子にとって“魔法少女”は特別な思い入れがあるものですか?
【百田夏菜子】すっごく思い出深いです! いまだに昔からのお友達に会った時には『おジャ魔女どれみ』の話になります。やっぱり小さいころの憧れや夢がいっぱい詰まっていて、今おもちゃを手に取っても当時のワクワク感が蘇ってきます。

――「Special Memorize おジャ魔女どれみ ペペルトポロン」もクオリティが高いですよね。
【百田夏菜子】(手に取って)すごい! これで魔法が使えるんですよ! ただ、これ1回魔法を使うと、魔法の回数が減るのが重要で。何に魔法を使うかというのもすごく見どころというか。

――確かに。変なことに魔法を使っちゃって、後で後悔する場面もありますね。
【百田夏菜子】そうなんですよ! 魔女見習いなので、いろいろと勉強しながらどれみちゃんたちが成長していくんですけど、私自身も幼いながらに、こういうことで使っちゃダメなんだなぁとか、ここぞという場面の優先順位を学びましたね。

――限りがあるからこそ、何に重きをおくのか? 大人になっても試される場面を『おジャ魔女どれみ』で学んだんですね。
【百田夏菜子】はい! 生き方をいっぱい学びました(笑)。

(目の前にたくさんの『おジャ魔女どれみ』関連のおもちゃが)
【百田夏菜子】可愛い〜! 私、大人になってからもグッズを購入していまして(笑)。以前、コスメブランドなどとコラボした際も、たくさん商品が発売されていて、全部持っていました。

――飾るだけではなく、どれみちゃんたちのようにお着替えする遊びもされましたか?
【百田夏菜子】もちろんです! 飾っておくだけでも可愛いですけど、やっぱり手にしたら当時のようにお着替え遊びしたくなりますよね(笑)。

■『おジャ魔女』で芽生えた“変身願望”「今もステージ衣装に着替えたら魔法がかかるんです」

――百田さんがアイドルを志した想いも、幼少期の『おジャ魔女どれみ』からの影響がありますか?
【百田夏菜子】間違いなくあります! あの頃はみならいタップを持てばどれみちゃんたちのように魔女見習いにお着替えできるって本当に思っていたし、いまだに思っているぐらい(笑)。これは私がステージ衣装に着替えるときにも、同じような気分になって気持ちが切り替わるんです。

――“最強のアイドル”百田夏菜子に変身するんですね。
【百田夏菜子】はい! そのベースにあるものって、どれみちゃんのお着替えシーンだなって。ステージ衣装に着替えたときに「あぁ、すごい魔法がかかってる……」って感じるんです。幼少期に抱いた感情をそのままに仕事をしている時がたくさんあります。

――百田さんが『おジャ魔女どれみ』を観て憧れた想いが、アイドルという形で具現化されたんですね。アイドルとしての活動において、どれみちゃんと心の内情が重なる部分などもありましたか?
【百田夏菜子】あります。『おジャ魔女どれみ』では、どれみちゃんたちがパティシエをやったり、お花屋さんをやったりするシリーズがあるんですけど、学校との両立がなかなか上手くいかなくて悩むんですね。私も同じような悩みを当時抱えていたので、すごく共感できる部分がたくさんあって。なので、どれみちゃんたちの考えや導き出した答えを参考にしながら私も活動していました。

――なるほど。確かに学校とアイドル活動の両立って難しいですよね。思い悩むどれみちゃんたちと見事にシンクロしていたんですね。
【百田夏菜子】そうなんです。だから、(どれみちゃん達に対して)上級生みたいな感覚を持っていた部分もあったと思います。

■目に見えない魔法をきっとみんなが持っている…私にしか出せない魔法があるのかも

――そんな『おジャ魔女どれみ』への愛が深い百田さんが、同シリーズの完全新作となった映画『魔女見習いをさがして』(2020年公開)では声優として出演されました。
【百田夏菜子】もう本当に嬉しかったですし、『おジャ魔女どれみ』っていう文字を見た瞬間に、「絶対、何が何でもやりたい!」って思いました。

――出演以前から『おジャ魔女どれみ』の大ファンを公言していて、普段から深い愛を語っていたのを関係者の目に留まった出演オファーに至ったそうですね。
【百田夏菜子】本当にありがたいです。ただ、私も小さい頃に観ていて、やっぱり記憶が薄れてしまってる部分などもあると思ったので、出演させて頂く前にもう一度シリーズを観直したんです。そうしたら、リアルタイムで観ていた時はここまで泣いていなかったなって思うくらい泣いてしまって……めっちゃ感動したんです。

――大人になって初めて気づく部分もあった?
【百田夏菜子】そうなんです。大人になって改めて観て、また大事なものを教えてもらった感じがしたんです。魔法って結局、自分の中にあって、目に見えない魔法をきっとみんなが持っている。それを目に見える形で使うどれみちゃんたちを羨ましく思う自分がいて。でも、私にしか出せない魔法もあるのかもしれない……そんなことを大人になってからも思えるって凄く素敵なことだなって。主題歌を聴けば一瞬で当時の気持ちに戻ることができるんです。その気持ちはいつまでも忘れずにいたいですね。

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