新シーズンの開幕を告げる『FUJIFILM SUPER CUP 2025』が8日に行われ、サンフレッチェ広島が2−0で昨年の二冠を達成したヴィッセル神戸に勝利。タイトルを獲得した。
今オフに北海道コンサドーレ札幌から広島に加入したMF菅大輝は69分にピッチに立つと、直後のコーナーキックのキッカーを務め、いきなり荒木隼人の得点を演出。勝利に貢献した。
「ただ蹴っただけなので」とアシストにも淡々と話す菅は、「ファーストプレーがアシストに繋がったので、なんとかやり切れました。これからもワンプレー目は大事にしないといけないですし、ワンプレー目が良くないと引きずってしまうので、しっかり修正するところもこれから広島の選手としてやっていく上で必要なところ。上位チームの選手としてふさわしい選手になりたい」と続けた。
広島の選手として初の公式戦のピッチは東俊希との交代で出場し、約20分のプレーとなったが、シーズン通じて左ウイングバックのポジションは争っていくことが予想される。東との比較については「マネをすることはできない」とはっきりと話し、「自分は食らいついてアピールしないといけません。しっかりやらなければベンチ外の可能性もある。日ごろから意識的に結果につながるプレーをやっていかないといけない」、「技術では上回れないと思いますけど、上回れなくても左足のパンチ力はあるので、ゴールに繋がるプレーができれば」と、より縦に、ゴールへ直結するような、“菅らしさ”を示していきたいと話す。
下部組織から札幌一筋だった菅だったが、チームの2部降格とともに契約満了に。新天地で早速結果を出した形となったが、「結果を残すことで札幌のサポーターの皆さんにも多分、喜んでもらえると思いますし、出しちゃいけなかった選手だと思ってくれると思うので、これからも広島で結果を残し続けることが必要になってくると思います」と力強くコメント。プレー面では広島に「馴染めてきていると思う」と話しつつ、チームには「まだ全然溶け込めてはいない」というが、だからこそ、初戦でタイトル獲得、さらに自身には数字という目に見える結果が出たことが大きく、「本当にそこは自分にとって自信にはなるので。去年たぶんアシストが0だと思うんですけど(※公式データは1アシスト)、早いこのタイミングで結果がついたのは自分にとって大きいので、ここからさらに結果を残していけたらいいなと思います」と、サイドが強みの一つでもある広島において、タイトル獲得へ貢献できるプレーを示していきたいとコメントしている。