帰宅して部屋の電気を点けたときに目の前にいたら怖いモノは多々ありますが、一番現実味があって嫌なのは「デカい蜘蛛」ではないでしょうか。
能楽師として活動する山田伊純さんは先日、遠方の仕事から帰宅したばかりの疲労困憊の状況で、壁に張り付く「デカい蜘蛛」に遭遇してしまいました。
山田さんが「神さまはまだ試練を与えるのか」というコメントとともに投稿した写真に写っているのは、真っ白い壁に八本の脚で張り付く大きな蜘蛛の姿。人気アメコミヒーロー「スパイダーマン」のロゴを彷彿とさせる、とても蜘蛛蜘蛛しい姿をしています。
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特徴的なサイズと形をしたこの蜘蛛は、おそらくアシダカグモ。一見するとかなり凶悪な風貌ですが、家の中にいるゴキブリやハエなどを食べてくれる「益虫」です。
とはいえ怖いものは怖いし、デカいものはデカい。この日、遠方の仕事から帰宅したばかりで疲れていた山田さんにとっては、「恐るべき相手」以外の何物でもありませんでした。
ふと廊下を見上げたところ、扉の上にアシダカグモが張り付いているのを見つけた山田さん。「驚きというよりも『もうだめだ』と思い、疲労と恐怖が一気に押し寄せました」と当時の絶望的な状況を振り返ります。
アシダカグモが益虫であるということは知りつつも、自宅で目撃するのは初めて。想像以上の大きさを目の当たりにして「どうしてもそのままにしておくのは難しく……」と話し、息子さんの虫取り網を捕まえてそっと捕獲し、外に逃がしたと教えてくれました。
「無事に外に出ていってくれて、内心ホッとしたのを覚えています」(山田さん)
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逃がした夜から数日が経ち、今のところアシダカグモとの再遭遇はない模様です。ただSNSに画像を投稿したあと、自宅ではもう何年もゴキブリを見ていないということを思い出した山田さん。
「彼のお陰だったのか」と影の功労者がいたことにハッとなり、「逃したのはもったいなかったかも」とほんの少しの後悔も滲ませました。本当に大切なものは、失ってから気がつくということでしょうか。
もし次に出会うことがあった際には「少し冷静に、共存できる道を探すかもしれません」と前向きな思いを語ってくださいました。
そんな試練と気づきの一夜を乗り越えた山田さんは、6月7日に行われる東京・千駄ヶ谷の国立能楽堂での公演で、主役を演じる予定とのことです。
〈記事化協力〉
「山田伊純」さん(@yamadaisumi)
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(ヨシクラミク)
Publisher By おたくま経済新聞 | Edited By YoshikuraMiku | 記事元URL https://otakuma.net/archives/2025051407.html
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